「花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・「ふりゆく」は「降りゆく」と「古りゆく」(老いてゆくの意味)の掛詞 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「なら」は断定の助動詞の未然形 ・「で」は打消しの接続助詞 ・「は」は係助詞 ・「なり」は断定の助動 … “「花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり」の解説”の続きを読む

「おほけなく うき世の民に おほふかな わがたつ杣に 墨染の袖」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・「すみぞめ」は「墨染め」(僧衣のこと)と「住み初め」を掛けている。 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「かな」は詠嘆の終助詞 ③句切れ ・三句切れ →「かな」は終助詞 ④現代語訳 身のほど知らずと言われ … “「おほけなく うき世の民に おほふかな わがたつ杣に 墨染の袖」の解説”の続きを読む

「み吉野の 山の秋風 小夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「て」は接続助詞 ・「なり」は推定の助動詞の終止形 ③句切れ ・句切れなし ④現代語訳 吉野の山の秋風が吹き渡り、夜もしだいに更けてきて、旧都吉野があったこの里は … “「み吉野の 山の秋風 小夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり」の解説”の続きを読む

「世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ あまの小舟の 綱手かなしも」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「は」は係助詞 ・「もがも」は願望の終助詞 ・「な」は詠嘆の終助詞 ・「も」は詠嘆の終助詞 ③句切れ ・二句切れ →「もがも」と「な」は終助詞 ④現代語訳 この世 … “「世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ あまの小舟の 綱手かなしも」の解説”の続きを読む

「わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「は」は係助詞 ・「ぬ」は打消しの助動詞の連体形 ・「石の」の「の」は比喩の格助詞 ・「こそ」は係助詞 ・「ね」は打消しの助動詞の已然形(係り結び) ・「も」は係 … “「わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし」の解説”の続きを読む

「きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣片敷き ひとりかも寝む」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・「さむし」は「寒し」と「さ筵」の掛詞 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「や」は詠嘆の間投助詞(訳さない) ・「か」は疑問の係助詞 ・「も」は係助詞 ・「む」は推量の助動詞の連体形(係り結び) ③句切れ … “「きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣片敷き ひとりかも寝む」の解説”の続きを読む

「見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「ばや」は願望の終助詞 ・「な」は詠嘆の終助詞 ・「だに」は類推お副助詞 ・「も」は係助詞 ・「ぞ」は係助詞(連体形結び) ・「し」過去の助動詞の連体形(係り結び … “「見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず」の解説”の続きを読む

「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「よ」は呼びかけの間投助詞 ・「な」は完了の助動詞の未然形 ・「ば」は順接仮定条件の接続助詞(もし~ならば) ・「ね」は強意の助動詞の命令形 ・「もぞ」:「も」「 … “「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする」の解説”の続きを読む

「難波江の 葦のかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・「かりね」が「刈り根」と「仮寝」の掛詞 ・「ひとよ」が「一節」と「一夜」の掛詞 ・「みをつくし」が「澪標」と「身を尽くし」の掛詞 ・「難波江の葦のかりねの」が「ひとよ」を導く序詞 ②助動詞と助詞の文 … “「難波江の 葦のかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき」の解説”の続きを読む

「村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に 霧たちのぼる 秋の夕ぐれ」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「も」は係助詞 ・「ぬ」は打消しの助動詞の連体形 ③句切れ ・句切れなし ④代語訳 にわか雨が残した露もまだ乾ききっていない槙の葉に、もう霧が立ちのぼっていく秋の … “「村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に 霧たちのぼる 秋の夕ぐれ」の解説”の続きを読む