「花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり」の解説

①枕詞・序詞・掛詞

・「ふりゆく」は「降りゆく」と「古りゆく」(老いてゆくの意味)の掛詞

②助動詞と助詞の文法的説明

・「なら」は断定の助動詞の未然形

・「で」は打消しの接続助詞

・「は」は係助詞

・「なり」は断定の助動詞の連用形

・「けり」は詠嘆の助動詞の終止形

③句切れ

・句切れなし

④現代語訳

桜の花を誘って散らす嵐が吹く庭で、雪のように降りゆくものは花ではなく、実は歳を取って老いてゆくわが身なのだなあ。