「みかき守 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ ものをこそ思へ」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・「みかき守衛士のたく火の」が「夜はもえ」を導く序詞 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「は」は係助詞 ・「つつ」は反復や継続を表す接続助詞 ・「こそ」は係助詞(已然形結び) ③句切れ ・句切れなし ④現 … “「みかき守 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ ものをこそ思へ」の解説”の続きを読む

「風をいたみ 岩打つ波の おのれのみ くだけてものを 思ふ頃かな」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・「風をいたみ岩打つ波の」が「くだけて」を導く序詞 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「を」は間投助詞。「~を+形容詞の語幹+み」で「~が……なので」という意味を表す。 ・「のみ」は限定の副助詞 ・「て」 … “「風をいたみ 岩打つ波の おのれのみ くだけてものを 思ふ頃かな」の解説”の続きを読む

「八重葎 茂れる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「る」は存続の助動詞の連体形 ・「しげれる宿のさびしきに」の「に」は順接の接続助詞(~ので)、または、格助詞とする説もある。この「に」を格助詞と見る場合、「宿の」 … “「八重葎 茂れる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり」の解説”の続きを読む

「由良の戸を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・「由良の戸を渡る舟人かぢを絶え」が「ゆくへも知らぬ」を導く序詞 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「かぢを」の「を」は間投助詞(訳さない) ・「も」は係助詞 ・「ぬ」は打消しの助動詞の連体形 ・「かな」 … “「由良の戸を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな」の解説”の続きを読む

「君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「ざり」は打消しの助動詞の連用形 ・「し」は過去の助動詞の連体形 ・「さへ」は添加の副助詞(~までも) ・「もがな」は願望の終助詞 ・「ける」は詠嘆の助動詞の連体 … “「君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな」の解説”の続きを読む

「あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「も」は係助詞 ・「べき」は当然の助動詞の連体形 ・「は」は係助詞 ・「で」は打消しの接続助詞 ・「ぬ」は強意の助動詞の終止形 ・「べき」は推量の助動詞の連体形 … “「あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな」の解説”の続きを読む

「逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「し」は副助詞(訳さない) ・「は」は係助詞 ・「も」は係助詞 ・「ざら」は打消しの助動詞の未然形 ・「まし」は反実仮想の助動詞の終止形(「逢うことの絶えてしなく … “「逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし」の解説”の続きを読む

「逢ひ見ての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「て」は単純接続の接続助詞 ・「ば」は順接確定条件(偶然条件)の接続助詞 ・「は」は係助詞 ・「ざり」は打消しの助動詞の連用形 ・「けり」は詠嘆の助動詞の終止形 … “「逢ひ見ての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり」の解説”の続きを読む

「契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「き」は過去の助動詞の終止形 ・「な」は詠嘆の終助詞 ・「つつ」は反復や継続を示す接続助詞 ・「じ」は打消意思の助動詞の終止形 ・「は」は係助詞 ③句切れ ・初句 … “「契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは」の解説”の続きを読む

「恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひ初めしか」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「てふ」は「という」が変化した語 ・「は」は係助詞 ・「に」は完了の助動詞の連用形 ・「けり」は詠嘆の助動詞の終止形 ・「ず」は打消しの助動詞の連用形 ・「こそ」 … “「恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひ初めしか」の解説”の続きを読む