「わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの 雲居にまがふ 沖つ白波」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・「久方の」は「雲居」を導く枕詞。 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「て」は接続助詞 ・「ば」は順接確定条件(偶然条件)の接続助詞 ・「つ」は古い用法の格助詞。「の」の意味 ③句切れ ・句切れなし ④現 … “「わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの 雲居にまがふ 沖つ白波」の解説”の続きを読む

「契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「し」は過去の助動詞の連体形 ・「に」は断定の助動詞の連用形 ・「て」は逆接の接続助詞 ・「も」は係助詞 ・「めり」は推定の助動詞の終止形 ③句切れ ・句切れなし … “「契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり」の解説”の続きを読む

「憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・「はつ」は「初瀬」と「果つ」の掛詞 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「ける」は過去の助動詞の連体形 ・「よ」は呼びかけの間投助詞 ・「は」は係助詞 ・「ぬ」は打消しの助動詞の連体形 ・「ものを」は逆接 … “「憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを」の解説”の続きを読む

「高砂の 尾上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「に」は完了の助動詞の連用形 ・「けり」は詠嘆の助動詞の終止形 ・「ず」は打消しの助動詞の連用形 ・「も」は係助詞 ・「なむ」は他者への願望の終助詞(未然形接続) … “「高砂の 尾上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ」の解説”の続きを読む

「音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・「たかし」は「高師」と「高し」の掛詞 ・「かけ」は濡らすという意味の「かける」と心に「かける」を掛けている。 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「は」は係助詞 ・「じ」は打消意思の助動詞の終止形 ・「や … “「音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ」の解説”の続きを読む

「夕されば 門田の稲葉 おとづれて あしのまろやに 秋風ぞ吹く」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「ば」は順接確定条件(偶然条件)の接続助詞 ・「て」は単純接続の接続助詞 ・「ぞ」は係助詞(連体形結び) ③句切れ ・句切れなし ④現代語訳 夕方になると、家の門 … “「夕されば 門田の稲葉 おとづれて あしのまろやに 秋風ぞ吹く」の解説”の続きを読む

「さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづくも同じ 秋の夕暮」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「て」は単純接続の接続助詞 ・「ば」は順接確定条件(偶然条件)の接続助詞 ・「も」は係助詞 ③句切れ ・句切れなし(四句切れとする説もある) →形容詞「同じ」の文 … “「さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづくも同じ 秋の夕暮」の解説”の続きを読む

「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「は」は係助詞 ・「なり」断定の助動詞の連用形 ・「けり」は詠嘆の助動詞の終止形 ③句切れ ・句切れなし ④現代語訳 嵐が吹き散らした三室山の紅葉の葉が、龍田川に … “「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり」の解説”の続きを読む

「心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「に」は断定の助動詞の連用形 ・「も」は係助詞 ・「で」は打消しの接続助詞 ・「ば」は順接仮定条件の接続助詞(もし~ならば) ・「べき」は当然の助動詞の連体形 ・ … “「心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな」の解説”の続きを読む

「春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそをしけれ」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・「かひな」は「甲斐なく」と「腕(かひな)」を掛けている掛詞 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「ばかり」は程度を表す副助詞 ・「なる」は断定の助動詞の連体形 ・「む」は婉曲の助動詞 ・「こそ」は係助詞( … “「春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそをしけれ」の解説”の続きを読む