「嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「とて」は「~といって」と訳す格助詞 ・「やは」:「や」「は」ともに係助詞。「やは」とすることで反語の意味となる。 ・「する」は使役の助動詞の連体形 ・「かな」は … “「嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな」の解説”の続きを読む

「夜もすがら 物思ふころは 明けやらで 閨のひまさへ つれなかりけり」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「は」は係助詞 ・「で」は打消しの接続助詞 ・「さへ」は添加の副助詞(~までも) ・「けり」は詠嘆の助動詞の終止形 ③句切れ ・句切れなし ④現代語訳 一晩中恋し … “「夜もすがら 物思ふころは 明けやらで 閨のひまさへ つれなかりけり」の解説”の続きを読む

「長らへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「ば」は順接仮定条件の接続助詞 ・「や」は疑問を表す係助詞(連体形結び) ・「れ」は自発の助動詞の未然形 ・「む」は推量の助動詞の連体形(係り結び) ・「し」は過 … “「長らへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき」の解説”の続きを読む

「世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「よ」は呼びかけの間投助詞 ・「こそ」は係助詞(已然形結び) ・「も」は係助詞 ・「ぞ」は係助詞(連体形結び) ・「なる」は推定の助動詞の連体形(係り結び) ③句切れ ・ … “「世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる」の解説”の続きを読む

「思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「は」は係助詞 ・「ものを」は逆接の接続助詞 ・「ぬ」は打消しの助動詞の連体形 ・「なり」は断定の助動詞の連用形 ・「けり」は詠嘆の助動詞の終止形 ③句切れ ・句 … “「思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり」の解説”の続きを読む

「ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・なし ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「つる」は完了の助動詞の連体形 ・「ば」は順接確定条件(偶然条件)の接続助詞 ・「ぞ」は係助詞(連体形結び) ・「る」は存続の助動詞の連体形(係り結び) ③句切れ … “「ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる」の解説”の続きを読む

「長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は ものをこそ思へ」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「む」は婉曲の助動詞の連体形 ・「も」は係助詞 ・「ず」は打消しの助動詞の終止形 ・「て」は接続助詞 ・「は」は係助詞 ・「こそ」は係助詞(已然形結び) ④句切れ ・二句 … “「長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は ものをこそ思へ」の解説”の続きを読む

「秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「より」は起点を表す格助詞 ③句切れ ・句切れなし ④現代語訳 秋風に吹かれてたなびいている雲の切れ間から、もれでてくる月の光は、なんと清らかで澄みきっていることであろう … “「秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ」の解説”の続きを読む

「淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「ぬ」:完了の助動詞の終止形 ③句切れ ・四句切れ →「ぬ」は終止形 ④現代語訳 淡路島から通ってくる千鳥の鳴き声に、幾晩目を覚ましたことであろうか。この須磨の関の関守は … “「淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守」の解説”の続きを読む

「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」の解説

①枕詞・序詞・掛詞 ・「瀬を早み岩にせかるる滝川の」が「われても」を導く序詞 ②助動詞と助詞の文法的説明 ・「るる」は受身の助動詞の連体形 ・「て」は接続助詞 ・「も」は係助詞 ・「む」は意志の助動詞の終止形 ・「ぞ」は … “「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」の解説”の続きを読む