「淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守」の解説

①枕詞・序詞・掛詞

②助動詞と助詞の文法的説明

・「ぬ」:完了の助動詞の終止形

③句切れ

・四句切れ

→「ぬ」は終止形

④現代語訳

淡路島から通ってくる千鳥の鳴き声に、幾晩目を覚ましたことであろうか。この須磨の関の関守は。

⑤その他解説

・「千鳥」は水辺に住む小型の鳥。冬の景物として詠まれる。妻や仲間を恋しがって鳴くといわれている。

・「須磨」は現在の兵庫県神戸市須磨区周辺。かつては関所が置かれていた。