摩擦力は3種類あると考えましょう!(①静止摩擦力②最大摩擦力③動摩擦力、静止摩擦力を求めるときに静止摩擦係数を使ってはいけない理由についても解説しています)

(1)解説授業動画

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(2)解説授業の原稿

摩擦力は3種類あると考えよう

今回は3種類の摩擦力について解説します。

摩擦力が3種類あるといわれると多くの人は、「いや、摩擦力は静止摩擦力と動摩擦力の2種類しかないのではないか」と思うでしょう。

しかし、問題を解く上では摩擦力は3種類あると考えるべきです。その3種類とは静止摩擦力と最大摩擦力と動摩擦力の3種類です。

静止摩擦力をf、最大摩擦力をf0、動摩擦力をf’としたとき、
①最大摩擦力f0は、静止摩擦係数μに垂直抗力Nをかけたもの(f0=μN)となり、
②動摩擦力f’は、動摩擦係数μ’に垂直抗力Nをかけたもの(f’=μ’N)となります。

つまり、最大摩擦力と動摩擦力は垂直抗力に比例します。

しかし、③静止摩擦力fは、最大でないときは垂直抗力に比例しません。

つまり静止摩擦力は、最大のときのみ垂直抗力に比例し、最大でないときは垂直抗力に比例しないのです。そのため、この2つを区別するために、③最大でないときの静止摩擦力と①最大のときの静止摩擦力を分けて、3種類の摩擦力と考えるべきなのです。

図で3つの摩擦力を確認しよう

例えば、下の図のように荒い床の上に物体を置き、fの力を物体に加えたとしましょう。このとき物体には、fに加えて重力と垂直抗力と摩擦力が働きます。

この物体が動いていないときの摩擦力を考えてみると、f=μNあるいはf=μmgとはなりません。

なぜなら動いていないときは、静止摩擦力が働いており、静止摩擦力は垂直抗力に比例しないため、このように書くことができないのです。

そのため静止摩擦力を求めたい場合は、つり合いの式から求めるしかありません。最大ではない静止摩擦力を求めるときに、静止摩擦係数を使ってしまう人がよくいるので注意してください。

ちなみに、この状況でfをどんどん大きくしていき、物体が動き出す瞬間の摩擦力を求める場合は、最大摩擦力なのでμNあるいは、今回はN=mgなのでμmgとなります。

またfをさらに大きくして、物体が動いているときに加わる摩擦力は動摩擦力なので、μ’Nあるいはμ’mgとなります。

摩擦を考えるときは問題文をよく読み、今働いている摩擦力は、静止摩擦力なのか最大摩擦力なのか動摩擦力なのかを考えて式をたてるようにしてください。

(3)解説授業の内容を復習しよう

積み重ねられた物体の運動

(4)力の法則(力学)の解説一覧

力の法則(力学)公式

力の矢印の書き方(場の力と接触力、作用・反作用の法則、積み重ねられた物体に働く力、浮力の反作用)

運動方程式の意味(力を加えるとその方向に加速度が生じる、放物運動・円運動・単振動を運動方程式で考える)

定滑車と動滑車の考え方(束縛条件、動滑車を使って物体を持ち上げる場合についても解説しています)

ばねの合成と切断(直列つなぎ、並列つなぎ、1/nに切断、M:mに切断したとき、ばね定数がどうなるか)

浮力とは何か(水圧と浮力の違い、アルキメデスの原理についても解説しています)

流体内(大気中・水中)の圧力を考えるときのポイント(圧力はあらゆる方向からかかる、圧力のつり合いは壁で考える、力のつり合いと圧力のつり合いの違い)

摩擦力は3種類あると考えましょう(静止摩擦力、最大摩擦力、動摩擦力)

見かけの重力とは何か?(見かけの鉛直方向とは何か? 加速している電車の中でつり革・風船・コップに入った水・振り子はどうなる?)

(5)参考

力の法則(力学)の解説・授業・公式・演習問題一覧

力学(物理基礎、物理)の解説動画・授業動画一覧

力学(物理基礎、物理)公式一覧

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