長期的な学習計画を確認しよう(受験勉強を5つの期間に分けよう)

受験勉強の長期的な目標は「志望校の合格」と設定します。この長期的な目標に対して、受験勉強期間(高校1年生~高校3年生(浪人生))を5つの時期に分けます。

  1. 基礎事項を網羅する時期
  2. 夏休み
  3. 秋(模試期間)
  4. 冬(共通テストまで)
  5. 二次試験前

(1)基礎事項を網羅する時期

高校1年生から、あるいは、中学生から始まるとても長い時期です。この時期の終わりの期限としては、3つの期限があります。

  • 7月末(理想的な期限、東大・京大・医学部に余裕を持って合格したい人向け)
  • 9月末(推奨期限、難関国立大学を目指す人向け)
  • 11月末(デッドライン、これを過ぎたら中堅以上の国公立大学受験は諦めざるをえない)

この3つのうち、志望校や現在の学習状況を考えて、長期的な期限を設定してください。(こちらで期限まで何週間か確認できます→今週から期限まで残り何週間か確認しよう!

とても長い時期ですが、この時期にやるべきことは受験科目の基礎事項を網羅することです。「基礎事項を網羅する」とは、「基本問題」や「例題」といった問題が自力で解ける状態のことを言います。「その単元を3周以上周回したか」を目安としましょう。

※夏休みに入るまでに基礎事項の学習を終えていることが理想ですが、ほとんどの現役生(特に理系)は終わらないと思います。その場合は、夏休み中に進めて9月末か遅くとも10月末には終わらせましょう。

※各教科の学習すべき基礎事項はこちらに全てまとめてあります→教科別勉強法(英語・数学・国語・理科・社会・小論文)

教科別勉強法(英語・数学・国語・理科・社会・小論文)にまとめられていることは全て基礎事項です。一般的にイメージされる「基礎」とはレベルが異なるので注意してください。まずは、ここにまとめられている事項を全て網羅することが何より重要です。

(2)夏休み

この時期にやることは、基礎事項で抜けているところを補足しつつ、二次試験レベルの演習を始めることと、共通テストでしか使わない科目(社会や理科基礎など)に本格的に取り組み始めることです。

目的として意識しておいて欲しいことは、大学別模試(大手予備校が実施している各大学の二次試験を想定した模試)で成果を得るということです。

そのためには夏休み後半には(東大と京大志望者は夏休み前から※)過去問に取り組み時間配分を行なっておきましょう。詳しくはこちら→二次試験の過去問(赤本)の活用の仕方

※東大と京大の大学別模試は夏休み中に1回目が実施されます。そのため夏休み前~夏休み前半までに二次試験対策を始めておく必要があるのです。
大学別プレ模試についてはこちら→模試を最大限活用するために(ただ模試を受けるだけに意味はありません。記述模試・マーク模試・大学別模試の活用の仕方)

(3)秋(模試期間)

9月〜11月は模試が多く実施される時期です。

模試を受ける→模試で出来なかったところを復習する→次の模試へ

のサイクルを作りましょう。

また、この時期に各大学のプレ模試が実施されます(東大・京大模試は2回目の模試)
この模試で成果を得ることができるかが、合否を大きく左右します。

さらに、11月はマーク模試が毎週のように実施されます。こちらも目標点数を目指して取り組んでいきましょう。

☆こちらを参考に学習計画を立ててください→中期的な学習計画(テストや模試に向けての学習計画)の立て方

☆模試についてはこちら→模試を最大限活用するために(ただ模試を受けるだけに意味はありません。記述模試・マーク模試・大学別模試の活用の仕方)

(4)冬(共通テストまで)

大学別プレ模試が終わったら、共通テストに向けてラストスパートです。

目標点数に届いていない科目があるのであれば、最後の追い上げをしましょう。特に社会や理科などはこの時期からでも大きく点数を伸ばすことができます。

また、この時期に取り組んだ方がよいことは、この年に受けたマーク模試の解き直しです。以前できなかった問題ができるようになっているか、あるいは、まだ出来ない問題がないかの確認をして、できていないところが見つかったらすぐに対策をしましょう。「この模試から学べることは全て学んだ」という状態になるまで復習をしたら、OKです。

☆模試の復習についてはこちら→模試を最大限活用するために(ただ模試を受けるだけに意味はありません。記述模試・マーク模試・大学別模試の活用の仕方)

(5)二次試験前

共通テストも終わり、ついに最後の受験勉強となります。

あとはひたすら過去問や二次試験レベルの問題に取り組み、合格点を目指します。


☆長期的な学習計画が確認できたら次は中期的(数週間~1、2ヶ月)な学習計画を立てましょう→中期的な学習計画(テストや模試に向けての学習計画)の立て方


~参考~

【大学受験で成功するための100か条】大学受験で成功するためにやらなければいけないことを100個にまとめました!

教科別勉強法(英語・数学・国語・理科・社会・小論文)

解説動画・授業動画一覧(英語・数学・国語・理科・社会・小論文・勉強法)

学習計画の王道

(1)長期的な学習計画を確認しよう(受験勉強を5つの期間に分けよう)

(2)中期的な学習計画(テストや模試に向けての学習計画)の立て方

中期的な目標の設定の仕方(問題、課題、対策を区別する)

今週から期限まで残り何週間か確認しよう!

問題集の周回こそ勉強です。数学・理科の勉強法の基本は問題集の周回です。

「授業を受けるだけ」に意味はありません。授業は活用することで初めて意味を持ちます。

暗記系(英単語・古典単語・漢字・社会・理科など)の勉強法

やるべきことをリスト化しよう! リスト化するときの注意点と工夫

(3)短期的な学習計画(日々の学習計画)の立て方(優先順位を決めよう)

時間が足りないときの対処法、やりたいことが多くて間に合わないときの対処法

大学受験で成功するためにやるべきこと一覧

(1)大学受験で成功するための勉強量

(2)大学受験で成功するための生活習慣

(3)大学受験で成功するための目的意識

(4)学習計画の王道

(5)勉強法の王道

(6)思考力

(7)大学受験で成功するための課外活動(部活)

(8)大学受験で成功するための精神力