模試を最大限活用するために(ただ模試を受けるだけに意味はありません。記述模試・マーク模試・大学別模試の活用の仕方)

☆模試以外のテスト(定期試験、単語テスト、小テストなど)の勉強法についてはこちら→テスト(定期試験、模試、単語テスト、小テストなど)を活用しよう、テストはただ受けるだけに意味はありません。

動画はこちら

(1)模試の活用の仕方について

①3種類の模試

模試は大きく分けて3種類あります。記述模試とマーク模試と大学別の模試です。今回はそれらの効率的な活用の仕方を解説します。

②前提となる考え方

まず前提として意識しておいてほしいのが、「ただ模試を受けるだけに意味はない」ということです。

やたらと模試を受けたがる生徒や、あるいは模試を受けさせたがる保護者の方がいますが、模試を受けるだけで学力が上がるということはあり得ません。模試を受けてもそこから得るものがなければ模試を受けた時間が無駄なものになってしまうので注意しましょう。

テスト(定期試験、模試、単語テスト、小テストなど)を活用しよう、テストはただ受けるだけに意味はありません。

(2)記述模試

それではまず記述模試の活用の仕方を確認します。

①「模擬」試験としてはあまり使えない。

まず記述模試について注意しておきたいのが、記述模試には「模擬」試験としての使い道はあまりありません。

なぜなら記述模試は入試を「模して」いないからです。共通テストの問題を模していないのは当然として、特定の大学の2次試験の問題も模してはいません。

そのため、記述模試は模擬試験として使うのではなく、学校で受ける定期試験や小テストなどと同様に扱うと良いでしょう。つまり、現時点でできていない基礎事項を記述模試で明らかにして、それを復習するようにしましょう。

この復習をしないのであれば本当に記述模試は意味のないものとなってしまうので注意しましょう。

テスト(定期試験、模試、単語テスト、小テストなど)を活用しよう、テストはただ受けるだけに意味はありません。

②基礎事項の復習

復習の仕方としては、英語や国語の長文などで覚えていなかった単語があった場合は、必ずまとめて、覚え直すようにしましょう。

☆参考:長文系(英語長文、現代文、古文、漢文)の勉強法、「ただ読んで終わり」としないようにしましょう!

また、数学や理科の基本パターンで解けていなかった問題は、必ず復習するようにしましょう。そしてこの基本パターンの復習は、ただ模試の問題を解き直すだけではなく自分の問題集で同様のパターンの問題を周回するようにしましょう。とにかく問題は自分でできるようになるまで繰り返し解き直すことが勉強の基本です。

☆参考:自分でできるようになるために復習しよう、復習のタイミングと管理の仕方

ただし注意点として、全くできなかった単元や応用問題などは飛ばしても構いません。もちろんすべてを復習できればそれに越したことはないのですが、現実問題としてこういったものすべて復習する時間は無いと思います。中途半端になるぐらいであれば、しっかり基礎を固めて次の試験に向けて計画を練り直す方が有意義です。

ちなみに僕は、受験生には記述模試を受けることをあまり勧めてはいません。なぜなら記述模試を受けた後に、上記のように復習する生徒はほとんどおらず、こういった復習をきちんと指導する先生もあまりいないからです。

そのため、記述模試を受けるだけ時間の無駄になってしまっている生徒が多いというのが現状です。もし受けるのであれば、無駄にしないためにも、必ず上記のように復習をするようにしてください。

テスト(定期試験、模試、単語テスト、小テストなど)を活用しよう、テストはただ受けるだけに意味はありません。

(3)マーク模試の活用の仕方

マーク模試はもちろん共通テストを模した試験です。そのため受験生にとっては非常に重要です。

①得点率を確認しましょう。

マーク模試を受けたあとは必ずすぐに自己採点をしましょう。

大学ごとに目標とする得点率が決まっているので、自分の志望する大学に必要な得点率と模試の得点率を照らし合わせ、あとどこでどれぐらい点数を取れば目標とする得点率になるかを明確にしましょう。そうすることで学習の計画が立てられます。

中期的な学習計画(テストや模試に向けての学習計画)の立て方

②時間配分や解く順番の確認と調整をしましょう。

共通テストは特に時間との戦いでもあります。そのため必ず模試を受ける前に時間配分と解く順番を決めて模試で試してみて、うまくいかなかった部分は調整するようにしましょう。これを繰り返して本番までに自分なりの時間配分と解く順番を決めるようにしましょう。

☆時間配分と解く順番の決め方についてはこちら→時間配分と問題を解く順番を決めることが、試験突破の第一歩!

☆参考:問題が時間内に解き終わらない3つの原因

③周りの雰囲気の確認をしておきましょう。

自分の学校で模試を受ける場合はあまり緊張感がないかもしれませんが、大学や予備校などで受けることもできるので、普段とは違う環境で試験を受けるとき実力が出せるように慣れておくと良いでしょう。

また、周りの受験者の雰囲気にも慣れておきましょう。周りに知らない人がいるときに、実力が出せるように慣れておくことも重要ですし、逆に、知っている人に囲まれていても気を緩めないようにする訓練をしておきましょう。共通テストの場合は学校で出願するので周りに知っている人が固まりやすくなります。そういったときでも緩みすぎずに試験に集中できるようになっておきましょう。

④記述模試やその他のテストと同様に必ず復習をしましょう。

ただ模試の問題を解き直すだけではなく、模試でできなかった問題と同じパターンの問題を問題集で周回するようにしてください。

基本的に受験生の勉強は、
模試を受け→その模試で見つかった課題に取り組み→そしてまた次の模試を受け→この模試で見つかった課題にまた取り組み→そしてさらに次の模試へ→……
といったサイクルを繰り返していきます。 このサイクルを繰り返していき少しずつ前へ前へと進み、本番で目標とする得点率を取るようにしましょう。

問題集の周回こそ勉強です。数学・理科の勉強法の基本は問題集の周回です。

中期的な学習計画(テストや模試に向けての学習計画)の立て方

⑤マーク模試で8割取れなかった数学と理科の問題と解説は取っておくようにしましょう。

これらは11月から12月の共通テスト前の時期に時間を計って解き直すようにすると最後の確認として非常に有効です。是非試してみてください。

(4)大学別模試

①大学別の模試とは

大学別の模試とは大手の予備校が実施している、大学別の2次試験を模した試験のことです。今までの二次試験から難易度と出題傾向を分析して作成された、二次試験の予想問題となっています。

いわゆる「実戦模試」や「オープン模試」と呼ばれているものです。各予備校で秋に1回あるいは夏と秋の2回実施されているので、志望する大学のものはなるべくすべて受けるようにしましょう。

☆模試の時期についてはこちらも参考にしてください→長期的な学習計画を確認しよう(受験勉強を5つの期間に分けよう)

②各教科の得点の確認

大学別の模試を受けてまず確認するのは、各教科の得点です。

志望する大学の過去の合格者最低点から自分の各教科の目標点数を決めて、この目標点数に対して今回の模試の得点がどうだったかを確認するようにしましょう。そうすることで、あと何をどれくらい点数を上げればいいのかが明らかになり、今後の学習計画を立てることができます。

③時間配分・解く順番の調整

また、大学別の模試も、時間配分と解く順番の確認は重要です。こちらは模試を受ける前に、過去問などを使って自分なりの時間配分と解く順番を決めてから、模試を受けるようにしてください。

そして、時間配分で上手くいかない部分があったら、必ず調整して本番に備えてください。

☆時間配分と解く順番の決め方についてはこちら→時間配分と問題を解く順番を決めることが、試験突破の第一歩!

☆参考:問題が時間内に解き終わらない3つの原因

④周りの雰囲気(会場、受験者)の確認

大学別の模試の場合は、周りの雰囲気もかなり重要です。馴染みのない会場での実施だった場合は、知らない場所で実力を発揮するための訓練になりますし、そして何より、周りの受験者をよく確認しておきましょう。

大学別の模試を受けているということは、基本的にその大学を志望しているということです。つまりそれは、本番でライバルになるであろう人たちということです。よくそういった人たちの顔を見ておきましょう。

⑤分析(時間、知識、パターン演習、思考力)

大学別模試も他の模試やテストと同様に復習をしないといけないのですが、大学別模試の場合は過去問と同様の分析をしましょう。

つまり、今回できなかったのは、

  1. 時間が足りなかったからなのか
  2. 知識不足なのか
  3. パターン演習不足なのか
  4. 思考力が足りなかったのか

このようになぜできなかったかをしっかり分析して、自分は今後何をすべきなのかを明らかにしましょう。

☆分析の詳しい方法についてはこちら→二次試験の過去問(赤本)の活用の仕方

⑥順位、偏差値、判定の確認

そして、大学別の模試は順位や偏差値や判定も重要になります。

他の模試やテストではこれらはあまり気にしすぎる必要はないのですが、大学別模試の場合は、実際に本番の入試を受けるであろう人たちの中での順位や偏差値や判定が出ます。

  1. 順位が例年の合格者数の中に入っているのか
  2. 偏差値が50以上つまり受験者の中での平均を超えているか
  3. 合格判定がCつまりボーダーライン以上か

これらを確認して現在の自分の位置を自覚した上で、今後の方針を決めてください。

いかがだったでしょうか。せっかく模試を受けるのであれば、「ただ受けるだけ」になってしまうのはもったいないので、模試から最大限効果が得られるように活用するようにしましょう。

☆模試以外のテスト(定期試験、単語テスト、小テストなど)の勉強法についてはこちら→テスト(定期試験、模試、単語テスト、小テストなど)を活用しよう、テストはただ受けるだけに意味はありません。


~参考~

【大学受験で成功するための100か条】大学受験で成功するためにやらなければいけないことを100個にまとめました!

教科別勉強法(英語・数学・国語・理科・社会・小論文)

解説動画・授業動画一覧(英語・数学・国語・理科・社会・小論文・勉強法)

コンテンツ別勉強法

授業(学校、塾、動画など)

テスト(定期試験、模試、単語テスト、小テストなど)

問題集(主に数学と理科)

長文系(英語長文、現代文、古文、漢文)

宿題

暗記系(英単語、古典単語、漢字、社会、理科など)

過去問(赤本)

 ・時間配分と問題を解く順番を決めることが、試験突破の第一歩!

 ・問題が時間内に解き終わらない3つの原因

 ・添削を依頼するときの注意点

「分からない」を分析する

大学受験で成功するためにやるべきこと一覧

(1)大学受験で成功するための勉強量

(2)大学受験で成功するための生活習慣

(3)大学受験で成功するための目的意識

(4)学習計画の王道

(5)勉強法の王道

(6)思考力

(7)大学受験で成功するための課外活動(部活)

(8)大学受験で成功するための精神力