やらなければいけないことはあるのに、時間が足りないときはありませんか?
受験勉強は基本的に計画通りにいかないものです。やることを計画していても、時間が足りなくてできなかったということは多いと思います。
このように、やりたいことはあるけど時間が足りなくて間に合わないときの対処法は以下の3つあります。
(1)勉強時間自体を増やす
まず、単純に勉強時間自体を増やすことができないか考えてみましょう。
ただし、睡眠時間を削るのはあまりオススメしませんので、
- 勉強以外の時間を減らすことができないか
- すきま時間を活用できないか
この2つを考えてみましょう。
①勉強以外の時間を減らす
勉強以外の時間は、例えば、娯楽などの時間です。
- スマホをいじる時間を減らすことはできないか
- ゲームなどの遊びをする時間を減らすことはできないか
- テレビや動画を見る時間を減らすことはできないか
などは、改善がしやすいことだと思います。
また、人によっては、
- 友人などと遊ぶ回数を減らすことができないか
- 部活や習い事などの課外活動の時間を減らすことができないか
なども考えてみる必要があるかもしれません。時間は有限なので、やりたいことすべてをやった上で勉強も頑張るというのは、現実的にはかなり難しいということを受け止めなければいけません。
※特に部活に関しては、主体的に取り組むことができなければ、ゲームなどの娯楽と同じ扱いになります。詳しくはこちら→部活は主体的に取り組まなければ教育的効果はない
②すきま時間を活用する
すきま時間を活用することも重要です。意外とすきま時間はたくさんあります。
- 朝起きてから家を出るまで
- 移動時間
- 学校についてから授業が始まるまで
- 授業と授業の合間の休憩
- 学校終わってから塾が始まるまで
- 寝る前に
このような時間に、数分~十数分程度で終わることをやるようにすると、それだけでもかなりの勉強時間を確保することができます。
特に、朝は数学の計算問題を解くのが良い、寝る前は暗記ものやリスニングをやるのが良いとよく言われています。ぜひ試してみてください。こちらも参考にしてください→短期的な学習計画(日々の学習計画)の立て方(優先順位を決めよう)
③授業を捨てる
正直に言って、多くの生徒は授業を受け過ぎています。つまり、不要な授業・無駄な授業を受けてしまって、時間が足りなくなっていることが多いのです。
以下のリンク先に書いてある通りに活用しない授業は、受けても時間の無駄になってしまっているので、その授業は捨ててしまった方がよいです。
☆「授業を受けるだけ」に意味はありません。授業は活用することで初めて意味を持ちます。
授業中に自学をする、いわゆる内職をするか、そもそも授業には出ずに別の場所で自学をするという選択もしても良いと思います。
(2)やることにかける時間を減らす
効率化をするということです。
- 解けるようになった問題などは、実際に解き直さずに解説を見直すだけにする
- 復習するものは、なるべく1か所に集める
ここら辺を試してみてください。
①実際に問題を解き直さずに解説を見直すだけにする
復習するときは、実際に問題を解き直すのが理想的ですが、すべての問題を解き直すことは時間的には難しいと思います。
そこで、復習するときに、
- 全部解き直す
- 問題の一部だけを解き直す
- 解説を確認するだけ
に分類するとよいでしょう。基本的には、×や△のマークをつけた問題以外は見直すだけでOKだと思います。
※×や△のマークについての詳しい解説はこちら→問題集を使って学習(周回)するときにやらないといけないこと、やってはいけないこと
※問題集の周回についてはこちら→問題集の周回こそ勉強です。数学・理科の勉強法の基本は問題集の周回です。
②復習するものは、なるべく1カ所に集める
分散させずに集中させるというのは効率化の1つの方法です。
- 使用する問題集を絞る
- メモや補足情報などを復習するときに見る場所に集める
- チェック表などをまとめる
これらに取り組んでみましょう。
※使用する問題集は1科目につき2~3までにしましょう→問題集の周回こそ勉強です。数学・理科の勉強法の基本は問題集の周回です。
※メモは復習するときに見る場所(参考書や解説など)に集めましょう→効率の良いメモのとり方(「メモを取る能力」は受験勉強において非常に重要な能力です。メモの目的、何をメモするべきか、どこにメモをするべきか、メモの工夫の仕方について解説しています)
(3)やること自体を減らす
取捨選択をしようということです。
授業(学校、塾、動画など全て)、テスト(模試、定期試験、小テスト、単語テストなど全て)、問題集、宿題、その他自学などで学んだことは、復習できる形で残して、3回以上の復習をしないのであれば、意味のないものになります。
この「復習できる形で残して、3回以上の復習」をするつもりのないもの、あるいは、する価値がないと判断したものは、切ってしまいましょう。
時間は有限なので、無駄なものに時間と労力を割くことはできません。
この「無駄なものは切ってしまう」という判断も受験勉強で成功するためには必要なことです。
※逆に、上手く取捨選択ができず、あれこれ手を出したものの復習できずに、結局、何も身につかなったという人がたくさんいます。こういった失敗を犯さないためにも、取捨選択はしっかり行いましょう。
~参考~
☆【大学受験で成功するための100か条】大学受験で成功するためにやらなければいけないことを100個にまとめました!
☆解説動画・授業動画一覧(英語・数学・国語・理科・社会・小論文・勉強法)
学習計画の王道
(1)長期的な学習計画を確認しよう(受験勉強を5つの期間に分けよう)
(2)中期的な学習計画(テストや模試に向けての学習計画)の立て方
☆問題集の周回こそ勉強です。数学・理科の勉強法の基本は問題集の周回です。
☆「授業を受けるだけ」に意味はありません。授業は活用することで初めて意味を持ちます。
☆やるべきことをリスト化しよう! リスト化するときの注意点と工夫
(3)短期的な学習計画(日々の学習計画)の立て方(優先順位を決めよう)
☆時間が足りないときの対処法、やりたいことが多くて間に合わないときの対処法
大学受験で成功するためにやるべきこと一覧
(4)学習計画の王道
(5)勉強法の王道
(6)思考力