(1)解説授業動画
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(2)解説授業の原稿
意味上の主語とは
意味上の主語とは、準動詞(不定詞、分詞、動名詞)の意味の上での主語のことを言います。
準動詞とは、動詞を変化させて作る表現なのですが、準動詞の行為者が文の主語とは異なる場合があり、そのときの行為者を意味上の主語と呼んでいます。
不定詞の意味上の主語
まず、不定詞の意味上の主語を確認してみます。
不定詞の意味上の主語は3つのパターンがあります。
①forがついているとき
②ofがついているとき
③動詞の目的語となっているとき
①forがついているとき
I have the book for you to read.(私は君が読むべき本を持っている。)
この例文の文の主語はIですが、不定詞(to read)の意味上の主語、つまり、「読んでいるのは誰か」というとyou(あなた)なので、youがto readの意味上の主語となっています。
②ofがついているとき
It was careless of him to do such a thing.(彼はそのようなことをするなんて、不注意だった。)
この例文の不定詞(to do such a thing)の意味上の主語は、彼(him)となります。
また、形容詞が人の性質を表す形容詞の場合(今回はcareless)、forではなくofを使うということは知っておきましょう。
③動詞の目的語となっているとき
The doctor advised her to get exercise.(医者は彼女に運動するようにアドバイスした。)
この例文の文の主語はThe doctor(医者)ですが、不定詞(to get exercise)の意味上の主語はher(彼女)となります。
この例文の場合、herは文の目的語であり、不定詞の意味上の主語にもなっているということになります。
- 英語を学習する上で必要な5文型の基礎知識(なぜ5文型を勉強する必要があるのか、文の要素S, V, C, Oと品詞、自動詞と他動詞、修飾語、補語の働き、各文型のポイントと訳し方についても解説しています)
分詞の意味上の主語
次に分詞の意味上の主語を確認します。
分詞の意味上の主語の表し方は3つのパターンがあります。
①被修飾語(分詞が修飾している名詞が意味上の主語になる)
②動詞の目的語が意味上の主語になる
③分詞構文において、分詞の前の主格が意味上の主語になる
①被修飾語(分詞が修飾している名詞が意味上の主語になる)
I bought some books written in English.(私は英語で書かれた本を何冊か買った。)
この例文では、分詞のかたまり(written in English)が修飾しているsome booksが意味上の主語となっています。
②動詞の目的語が意味上の主語になる
I had my purse stolen.(私は財布を盗まれた。)
この例文の動詞の目的語は、my purseであり、stolenの意味上の主語にもなっています。
③分詞構文において、分詞の前の主格が意味上の主語になる
The rain beginning to fall, I took a taxi.(雨が降り始めたので、私はタクシーを利用した。)
The rain beginning to fallが分詞構文となっており、この分詞構文の意味上の主語はbeginningの前のThe rainとなっています。
このように分詞構文で文の主語と分詞の意味上の主語が違う場合は、分詞の前に意味上の主語を書きます。
動名詞の意味上の主語
最後に、動名詞の意味上の主語を確認します。
動名詞の意味上の主語は、動名詞の前に所有格または目的格を書くことで表します。
所有格で書くと少しかたい表現になり、目的格で書くと少しやわらかい表現になるようです。
例文で確認します。
例文①
His getting up early surprised his mother.(彼が早く起きたことは、彼の母親を驚かせた。)
この例文の動名詞はgetting up early(早起きをすること)ですが、早起きするのは彼なので、意味上の主語は彼(His)となります。
例文②
I like him singing the song.(私は彼がその歌を歌うのが好きだ。)
この例文の動名詞はsinging the songですが、歌を歌うのは彼なので、意味上の主語はhimとなります。
(3)解説授業の内容を復習しよう
(4)不定詞(英文法)の解説一覧
①不定詞の3つの用法(名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の判別の仕方、副詞的用法の様々な意味)
②不定詞の形容詞的用法の2つの関係(VO関係とSV関係、なぜa house to live inのinが必要なのか)
③タフ構文とは何か?(不定詞の意味上の目的語が文の主語になる構文、なぜThis river is dangerous to swim in.のinが必要なのかも解説しています)
④準動詞(不定詞、分詞、動名詞)の意味上の主語(例文を使って解説しています)
⑤原形不定詞をまとめました!(知覚動詞、使役動詞、help、受動態にするときの注意点、had better、would rather、cannot but、All you have to do is~)
⑦stop ~ingは「~するのをやめる」、stop to do ~は「~するために立ち止まる」になる理由を解説します。
⑧「~するのに時間やお金がかかる」を英語でどのように言いますか?(It takes (人) 時間 to do~、It costs (人) お金 to do~、spend 時間・お金 (on) ~ing)
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(5)分詞(英文法)の解説一覧
①分詞の基本中の基本(現在分詞か過去分詞かの正しい判断の方法)
②感情を表す動詞の注意点(surpriseの意味は「驚く」ではない、surprisingとsurprisedの使い分け)
③分詞構文のルール完全解説(接続詞・主語・動詞の変化の仕方、独立分詞構文、分詞構文の意味上の主語、分詞構文の時制、being/having beenの省略、否定の分詞構文)
④付帯状況のwith(with his legs crossingが文法的に誤りである理由についても解説しています)
⑤準動詞(不定詞、分詞、動名詞)の意味上の主語(例文を使って解説しています)
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(6)動名詞(英文法)の解説一覧
①動名詞で注意すべきこと(動名詞の意味上の主語、完了動名詞はいつ使うのか)
②準動詞(不定詞、分詞、動名詞)の意味上の主語(例文を使って解説しています)
③stop ~ingは「~するのをやめる」、stop to do ~は「~するために立ち止まる」になる理由を解説します。
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(7)参考
☆覚えるべきイディオム一覧(助動詞、受動態、不定詞、分詞、動名詞、関係詞、比較、否定、群前置詞、動詞、名詞、形容詞、副詞)
☆ここに受験英文法が全てまとめてあります→英文法のすべて(解説・授業・確認テスト一覧)