原形不定詞をまとめました!(知覚動詞、使役動詞、help、受動態にするときの注意点、had better、would rather、cannot but、All you have to do is~)【英文法のすべて】

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原形不定詞とは

今回は原形不定詞についてまとめます。

原形不定詞とはto不定詞(to+動詞の原形)とするべきところを、toを書かずに動詞の原形だけで書く文法のことです。

この原形不定詞はいつでも使えるわけではなく、決まった構文の中でのみ使うことができます。今回は、その原形不定詞を使うことができる構文をご紹介します。

原形不定詞は主に、特定の動詞が第5文型(SVOC)となるときのC(補語)の部分で使われます。つまり、文の形としては、「主語+動詞+目的語+動詞の原形」という形になります。

そして、この構文になる動詞は3種類あります。それぞれ確認していきましょう。

知覚動詞

まず1つ目は知覚動詞です。

知覚動詞とは、「見る」(see, look at, wathc)や「聞く」(hear)や「感じる」(feel)といった意味になる動詞のことです。

例えばseeであれば、以下のように使います。

He saw her enter the house.(彼は彼女がその家に入るのを見た。)

主語→動詞→目的語ときて、その後に原形不定詞、つまり、動詞の原形がきています。知覚動詞はこのような構文をとることができます。

目的語が原形不定詞の意味上の主語となります。意味上の主語とは、原形不定詞の動作をする人、ということです。文全体の主語はあくまでもheなのですが、enter the houseをするのは彼女(her)ということなので意味上の主語と言います。そのため、この構文の英文を訳すときは、目的語が原形不定詞の意味上の主語であると分かるように訳しましょう。

また、知覚動詞はSVOCのCの位置に、原形不定詞だけでなく、現在分詞(ーing)をとることもできます。

Cの位置を原形不定詞にしたときと、現在分詞にしたときでは表す意味が微妙に違ってきます。

原形不定詞の場合は、その動作の一部始終を見ているということになるので、「~するのを見る」と訳します。それに対して現在分詞は、その動作の途中だけを見ているということになるので、「~しているのを見る」のように訳します。

使役動詞

続いて、SVOCのCに原形不定詞を取ることができる2つ目の動詞は、使役動詞です。

使役動詞とは、主に、make, have, letの3つの動詞のことを言います。使役動詞なので、これらは「O(目的語)に~させる」と訳します。

しかし、これら3つはまったく同じ意味の動詞ではなく、強制力の強さに違いがあります。makeは強制的に無理やりやらせる場合に使う動詞で、haveはお願いしてやってもらうときに使う動詞です。そして、letは好きなようにやらせる、あるいは、許可を表す動詞です。

それぞれの使い方を例文で見てみましょう。

I made her go there.(私は彼女にそこに行かせた。)

I’ll have him check the package.(私は彼にその荷物をチェックさせましょう。)

Don’t let the children play in the street.(子供たちをその通りで遊ばせてはいけません。)

これらの例文では、動詞がきた後、目的語がきて、そして原形不定詞つまり動詞の原形がきています。

使役動詞get

また、使役動詞に関して1点だけ注意点があります。使役動詞といえば、make, have, letだけでなく、getも使役動詞として使うことができます。

She got him to quit smoking.(間所は彼にたばこを吸うのをやめさせた。)

ただ、getは使役動詞として使うときは、原形不定詞をとることができず、toをつけたto不定詞にしないといけません。つまり、原形不定詞をとることができる使役動詞はmake, have, letの3つだけであり、getは使役動詞だけど原形不定詞をとることができず、to不定詞にしないといけない、ということです。

help

そして、SVOCのCに原形不定詞をとることができる3つ目の動詞はhelpです。helpも原形不定詞をとることができるということは、あまり教わらないこともあるので注意しましょう。

I’ll help you carry your bag.(私はあなたがカバンを運ぶのを手伝いましょう。)

helpの後ろに目的語が来て、原形不定詞つまり動詞の原形が来ています。

また、helpに関して注意したいのが、helpは原形不定詞だけでなく、to不定詞をとることもできます。つまり、helpは原形不定詞でもto不定詞でも、どちらでも文法上問題ないということになります。

I’ll help you to carry your bag.(私はあなたがカバンを運ぶのを手伝いましょう。)

ただし、to不定詞を使った場合は少し堅く古い印象を与えるので、英作文などをするときは原形不定詞を使うようにしましょう。

原形不定詞を含む構文を受動態にするときの注意点

それでは次に、原形不定詞を含む構文を受動態にするときの注意点を確認します。

He saw her enter the house.(彼は彼女がその家に入るのを見た。)

これは先ほどの例文ですが、この文を受動態にしてみます。

She was seen to enter the house by him.(彼女は彼に家に入るのを見られた。)

受動態のルール通り、SVOのOを主語の位置にもってきて、Vはbe動詞+過去分詞として、Sはby以下にもっていきます。

そして、基本的に受動態にするときは、SVO以外の部分はそのまま書くのですが、原形不定詞のときは、to不定詞にしないといけません。この点は間違いやすいので特に注意しましょう。

原形不定詞を使った慣用表現

そして最後に、原形不定詞を使った慣用表現をいくつか確認します。

had better 原形不定詞 / would rather 原形不定詞

まずは、

had better 原形不定詞

です。この表現は「~したほうがよい」と訳す表現です。ただのアドバイスではなく、命令を含んだ強めの忠告であるということに注意しましょう。

次に、

would rather 原形不定詞

です。これは「むしろ~したい」と訳す表現です。

had betterとwould ratherは否定文にするときのnotの位置に注意しましょう。

had better not 原形不定詞
would rather not 原形不定詞

この順番になります。

これらは、2語をまとめて1つの助動詞と考えると、後ろに動詞の原形が来ることや、notの位置が分かりやすくなると思います。

cannot but 原形不定詞

続いて、

cannot but 原形不定詞

です。こちらは「~せざるを得ない」と訳す表現です。「can’t help ~ing」と同じ意味の表現であるということは知っておきましょう。

ちなみに、このときのbutは「~以外」という意味のbutです。そのため、直訳すると「~以外できない」という意味なので、「~せざるを得ない」という意味になります。

また、「can’t help ~ing」のhelpは「避ける」という意味なので、直訳すると「~することを避けることができない」となり、「~せざるを得ない」という意味になります。

All you have to do is 原形不定詞

最後に、

All you have to do is 原形不定詞

です。これは「~しさえすればよい」と訳す表現です。

All you have to do is study hard.(あなたは一生懸命勉強しさえすればよい。)

この文を直訳してみると「あなたがしなければならない全てのことは、一生懸命勉強することだ。」となり、それはつまり、「あなたは一生懸命勉強しさえすればよい。」と訳せます。

この構文も、原形不定詞だけでなく、to不定詞も使うことができますが、やはり、to不定詞のほうは、古い印象を与えるので、英作文などをするときは原形不定詞で書くようにしましょう。

また、「All you have to do is 原形不定詞」は「have only to do」と書き換えることができます。

You hve only to study hard.(あなたは一生懸命勉強しさえすればよい。)

いかがだったでしょうか。原形不定詞は難しい文法であるという印象を持っている方も多いかと思いますが、今回のように整理しながら学習すれば理解しやすかったと思います。ぜひ復習しておいてください。

(3)解説授業の内容を復習しよう

原形不定詞テスト

(4)不定詞(英文法)の解説一覧

不定詞の3つの用法(名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の判別の仕方、副詞的用法の様々な意味)

不定詞の形容詞的用法の2つの関係(VO関係とSV関係、なぜa house to live inのinが必要なのか)

タフ構文とは何か?(不定詞の意味上の目的語が文の主語になる構文、なぜThis river is dangerous to swim in.のinが必要なのかも解説しています)

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「~するのに時間やお金がかかる」を英語でどのように言いますか?(It takes (人) 時間 to do~、It costs (人) お金 to do~、spend 時間・お金 (on) ~ing)

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(5)参考

不定詞(英文法)の解説・授業・確認テスト一覧

英文法の解説動画・授業動画一覧

英文法確認テスト一覧

覚えるべきイディオム一覧(助動詞、受動態、不定詞、分詞、動名詞、関係詞、比較、否定、群前置詞、動詞、名詞、形容詞、副詞)

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