長文系(英語長文、現代文、古文、漢文)の勉強法、「ただ読んで終わり」としないようにしましょう!

(1)長文系(英語長文、現代文、古文、漢文)を勉強する前に

①長文系(英語長文、現代文、古文、漢文)の勉強でやってはいけないこと

ただ一回読んで、答え合わせをした後答えを写して終わり、としては意味はありません。他の学習でもそうですが、長文系の学習は特に「ただやるだけ」としてしまう人が多いです。

長文を読んだ時間を無駄にしないためにも、必ず以下の通りに学習するようにしましょう。

②長文系(英語長文、現代文、古文、漢文)を勉強する目的

そもそも読解力とは、語彙力・文法・教養の3つを基礎として文章を読み、筆者の主張を正しく理解する力のことです。そのため長文が読めないときは基本的にこの3つのどれかが足りないということになります。

であれば長文系の勉強法は、この3つのうちのどれが足りないかを見つけ、その足りないものを身につけるためのものとなっていなければいけません。この3つを効率よく身につけるための勉強法を順番に確認していきましょう。

※参考:読解力とは何か

③学校の授業も分析の対象とすること

「学校の授業や塾の授業で扱った長文は別」と考えている人が多くいるようです。学校の授業で扱った長文であろうと塾の授業で扱った長文であろうと自学で解いた長文であろうと同じです。これらを区別することに意味はありません。全て以下の通りに学習してください。

また、宿題の長文の学習を「ただ問題を解いて、丸付けして終わり」としてしまう人が多いです。宿題は「怒られないように提出する」ことが目的ではありません。宿題であろうと何であろうと、長文を読んだのであれば、必ず以下の通りに学習しましょう。

宿題を活用しよう、宿題を提出すること自体に意味はありません。

(2)長文系(英語長文、現代文、古文、漢文)の勉強法の4ステップ

①まずは自力で読む(時間を計って)

現時点でどれだけ読めるのか、あるいはどういったところが読めないのかを発見するために、まずは辞書などを使わずに、自力で読んで問題を解いてみましょう。入試を意識するならば時間を計って読むと、なお良いでしょう。

自力で取り組んだ後はすぐに答えを見るのではなく、分からなかった単語や言葉などを自分で調べてまとめましょう。こうすることで語彙力を高めることができます。

②単語や言葉を調べてまとめる

ただ辞書で調べるだけではなく、復習できる形にまとめましょう。単語カードなどテスト形式でまとめることが出来れば復習がしやすくなり、効率がよくなります。単語や言葉を調べても復習しなければ意味はないので注意してください。

また、特に注意したいのが、英語や古文などはだいたいみんな単語を調べるのですが、現代文になるとほとんどの人が言葉を調べません。なぜなら、日本語なので多少意味が曖昧でも読めてしまうからです。しかしだからこそ、現代文の語彙力を軽視するのは危険です。なぜなら曖昧なまま読んでしまえるので、筆者の意図や主張を正確に読み解けなくなることがあるからです。現代文でなかなか点が取れない原因の一つに、日本語の語彙力不足があることを知っておきましょう。

③解説をよく読む

そして次に、解説をよく読みます。

解説には設問の解法や文法事項などが載っているので、こちらも復習できるように整理して復習するようにしましょう。

④筆者の主張や学んだ教養をまとめ、誰かに話してみる

そして最後に、長文の内容から学んだことをまとめましょう。主に、筆者の主張や長文から得た教養などです。

その長文を読んで知ったことや学んだことなどを整理してまとめておくと、少しずつ教養が身につき、別の長文を読むときに役に立ちます。

さらに言えば、長文を読むことで得た教養を誰かにに話してみましょう。いわゆるアウトプットと呼ばれる段階で、これをすることでより知識が定着し理解が深まります。

受験勉強だけに限らず読書をするときは、ただ読んで終わりとするのではなく、その後誰かに内容を話すアウトプットまでするのがベストであるというのが、今や常識になりつつあります。ぜひ実践してみてください。

知的な対話の中で学ぶ

☆先生などに記述答案の添削を依頼するときは注意すべきことがあります→添削を依頼するときの注意点

(3)時間がないときは

(2)の4ステップで取り組むことが理想的ですが、現実的に全ての長文を4ステップで学習する時間はないと思います。そういった場合は、せめて単語や言葉を調べてまとめることだけでもやっておきましょう。

単語や言葉を調べてまとめることすらやらなければ、本当にその長文を読んだ意味がなくなってしまいます。最低限、単語調べとそれの復習はやりましょう。

また、必要であれば活用する長文を取捨選択しましょう。「ただ読んで終わり」とする長文の学習は時間の無駄になっているので、それならば、学習する長文の数を減らし、1つ1つの長文の学習にかける時間を増やすようにしましょう。


~参考~

【大学受験で成功するための100か条】大学受験で成功するためにやらなければいけないことを100個にまとめました!

教科別勉強法(英語・数学・国語・理科・社会・小論文)

解説動画・授業動画一覧(英語・数学・国語・理科・社会・小論文・勉強法)

大学受験で成功するための目的意識

目的意識を持とう、勉強の目的は「自分でできるようになること」です。

正しい努力をしないと徒労となってしまう(どういった勉強法が徒労となっていしまうのか、正しい努力をするための根本的な考え方)

「なぜ」と「なに」をとことん調べよう

「授業を受けるだけ」に意味はありません。授業は活用することで初めて意味を持ちます。

テスト(定期試験、模試、単語テスト、小テストなど)を活用しよう、テストはただ受けるだけに意味はありません。

問題集の周回こそ勉強です。数学・理科の勉強法の基本は問題集の周回です。

宿題を活用しよう、宿題を提出すること自体に意味はありません。

長文系(英語長文、現代文、古文、漢文)の勉強法、「ただ読んで終わり」としないようにしましょう!

なぜ勉強をするのか

勉強をする理由は「いい会社に就職するため」ではない

大学受験で成功するためにやるべきこと一覧

(1)大学受験で成功するための勉強量

(2)大学受験で成功するための生活習慣

(3)大学受験で成功するための目的意識

(4)学習計画の王道

(5)勉強法の王道

(6)思考力

(7)大学受験で成功するための課外活動(部活)

(8)大学受験で成功するための精神力