「浅茅生の 小野の篠原 忍れど あまりてなどか 人の恋しき」の解説

①枕詞・序詞・掛詞

・「浅茅生の小野の篠原」が「しのぶ」を導く序詞

②助動詞と助詞の文法的説明

・「ど」は逆接の接続助詞

・「て」は単純接続の接続助詞

・「か」は疑問の係助詞(連体形結び)

③句切れ

・句切れなし

④現代語訳

浅茅の生えている野原の篠原ではないが、あなたへの思いを忍んできましたが、もう忍びきることはできず、どうしてこのようにあなたが恋しいのでしょうか。

⑤その他解説

・「浅茅生の小野の篠原」:「浅茅」は草丈の低いチガヤのこと。「小野」は野原のことで「小」は接頭語。「篠原」はメダケやヤダケなどの細い竹の生えている野原のこと。