「明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな」の解説

①枕詞・序詞・掛詞

②助動詞と助詞の文法的説明

・「ぬれ」は完了の助動詞の已然形

・「ば」は順接確定条件(偶然条件)の接続助詞

・「は」は係助詞

・「ながら」は逆接の接続助詞

・「かな」は詠嘆の終助詞

③句切れ

・句切れなし

④現代語訳

夜が明けると、やがてまた日が暮れてあなたに会えるものだと分かってはいても、やはりあなたと別れるので恨めしく思ってしまう、明け方だなあ。

⑤その他解説

・「朝ぼらけ」:明け方の空がほのぼのと明るくなってきたころ。秋や冬に多く用いられる表現。