(1)解説授業動画
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(2)解説授業の原稿
完了不定詞とは
完了不定詞とは、不定詞をto have p.p.の形にする文法のことです。
文の述語動詞の時よりも、不定詞の時が前のときに使います。
- 分詞構文のルール完全解説(接続詞・主語・動詞の変化の仕方、独立分詞構文、分詞構文の意味上の主語、分詞構文の時制、being/having beenの省略、否定の分詞構文)
- 動名詞で注意すべきこと(動名詞の意味上の主語、完了動名詞はいつ使うのか)
例文①:seem to do ~
例文で確認します。
It seems that he is ill.(彼は具合が悪いようだ。)
この文を不定詞を使って書いてみると、
He seems to be ill.
となります。
seemの時は現在で、that以下のbe動詞の時も現在となっているので、不定詞で書いたときもhaveは使いません。
例文②:seem to have p.p. ~
次に、
It seems that he was ill.(彼は具合が悪かったようだ。)
この例文では、seemの時は現在なのに対し、be動詞の時は過去形となっています。このような場合、to have beenと完了不定詞にすることによって、seemとの時のズレを表します。
よって、この例文を不定詞を使って書き換えてみると、
He seems to have been ill.
となります。
例文③:seemed to do ~
また、
It seemed that he was ill.(彼は具合が悪いようだった。)
この文では述語動詞であるseemは過去形となっています。そして、be動詞も過去形となっています。この文を不定詞を使って表すと、
He seemed to be ill.
となり、完了不定詞を使わないということに注意します。
完了不定詞は、述語動詞の時よりも不定詞の表す時よりも前のときに使うというのがルールです。そのため、述語動詞が過去形で不定詞が表わす時も過去のときは、述語動詞の時とのズレがないので、完了不定詞を使ってはいけません。
例文④:seemed to have p.p. ~
最後に、
It seemed that he had been ill.(彼は具合が悪かったようだった)
この文の場合、述語動詞の時は過去形で、be動詞の時は過去完了となっています。そのため、この文を不定詞を使って書き換えると、
He seemed to have been ill.
と完了不定詞を使います。
これは述語動詞が表す時が過去形なのに対し、不定詞が表す時が過去完了であり、述語動詞の時よりも前になっているので、完了不定詞を使います。
あくまで、文の述語動詞の時と比べて、不定詞の表す時がその時よりも前のときに使うのが完了不定詞のルールです。くれぐれも過去形だから完了不定詞だと勘違いしないように気をつけましょう。
(3)解説授業の内容を復習しよう
(4)不定詞(英文法)の解説一覧
①不定詞の3つの用法(名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の判別の仕方、副詞的用法の様々な意味)
②不定詞の形容詞的用法の2つの関係(VO関係とSV関係、なぜa house to live inのinが必要なのか)
③タフ構文とは何か?(不定詞の意味上の目的語が文の主語になる構文、なぜThis river is dangerous to swim in.のinが必要なのかも解説しています)
④準動詞(不定詞、分詞、動名詞)の意味上の主語(例文を使って解説しています)
⑤原形不定詞をまとめました!(知覚動詞、使役動詞、help、受動態にするときの注意点、had better、would rather、cannot but、All you have to do is~)
⑦stop ~ingは「~するのをやめる」、stop to do ~は「~するために立ち止まる」になる理由を解説します。
⑧「~するのに時間やお金がかかる」を英語でどのように言いますか?(It takes (人) 時間 to do~、It costs (人) お金 to do~、spend 時間・お金 (on) ~ing)
☆その他の英文法の解説授業はこちら→英文法の解説動画・授業動画一覧
(5)参考
☆覚えるべきイディオム一覧(助動詞、受動態、不定詞、分詞、動名詞、関係詞、比較、否定、群前置詞、動詞、名詞、形容詞、副詞)
☆ここに受験英文法が全てまとめてあります→英文法のすべて(解説・授業・確認テスト一覧)