「朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪」の解説

①枕詞・序詞・掛詞

・なし

②助動詞と助詞の文法的説明

・「る」は存続の助動詞の連体形

③句切れ

・句切れなし

④現代語訳

夜がほのぼのと明ける頃、まるで有明の月が照らしているのかと思うほどに、吉野の里には白雪が降り積もっているではないか。

⑤その他解説

・「有明の月」は明け方の空に残る月のこと。

・「吉野の里」:奈良県吉野郡の地名。昔を懐かしむ山里として、平安時代によく歌に詠まれた。