「田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士のたかねに 雪は降りつつ」の解説

①枕詞・序詞・掛詞

・「白妙の」は「富士」(「雪」)を導く枕詞

②助動詞と助詞の文法的説明

・「て」は接続助詞

・「ば」は順接確定条件(偶然条件)の接続助詞

・「つつ」は反復や継続を表す接続助詞

③句切れ

・句切れなし

④現代語訳

田子の浦の海岸に出て遠方を見てみると、真っ白な雪が積もった富士の山が見事に見えるが、その高い峰には、今もしきりに雪がふり続けている。

⑤その他解説

・「田子の浦」とは静岡県富士市の海岸のこと。

・「うち出で」の「うち」は調子を整える接頭語。訳す必要はない。

・実際には田子の浦からこのような景色は見えないので、イメージを歌っている。