自発的に質問しよう!

「質問を自発的にできるかどうか」は大学受験の成否に関わる重要な要素です。

残念ながら多くの生徒が、自発的に質問をしません。半強制的に質問をしなければいけない状況になって、やっと質問が出てくるかといった状況です。

もちろん、自分で全て完全に理解できるのであれば、質問をする必要はありませんが、そんな人はごくわずかでしょう。

「自分でできるようになる」という目的をもって学習していれば、質問はいくらでも出てくるはずなのですが、現状はそうなっていません。

以下に質問をするために必要なことをまとめます。

(1)質問できる環境

そもそも質問ができる相手がいなければ質問のしようもないので、まずは、質問ができる学習の場を探しましょう。

学校の先生でも、塾の先生でも、友人でもいいので、質問対応をしてくれる人がいる場所を学習の場とすることが重要です。

☆学習の場についてはこちら→理想的な学習の場の条件

※先生などに添削を依頼するときには、注意すべきことがあります→添削を依頼するときの注意点

(2)能動的に学ぶ

受動的に勉強をしている人は、質問をしません。

「勉強はやらされるもの」「先生や親に言われたからやっている」「怒られないように勉強する」という意識の人は、自分から質問をしないのです。

能動的に学びましょう。授業もテストも問題集も宿題も、「自分でできるようになるために活用するもの」と考え、「(人に言われるのではなく)自分で活用する」という姿勢でいれば、自然と質問をする必要が出てきます。

「授業を受けるだけ」に意味はありません。授業は活用することで初めて意味を持ちます。

テスト(定期試験、模試、単語テスト、小テストなど)を活用しよう、テストはただ受けるだけに意味はありません。

問題集の周回こそ勉強です。数学・理科の勉強法の基本は問題集の周回です。

宿題を活用しよう、宿題を提出すること自体に意味はありません。

(3)「なぜ」と「なに」をとことん追求する。

「何が分からないか分からないから質問ができない」という人がいますが、これは「なぜ」と「なに」の追求が足りていません。

「自分でできるようになるため」という目的のもとで、「なぜ」と「なに」をとことん追求すれば、疑問点は出てくるはずです。

☆詳しくはこちら→「なぜ」と「なに」をとことん調べよう

※質問が見つからない場合は、こちらのチェックをしてみましょう→自分が理解できているかチェックしよう! 自分が理解していない場所を発見しよう!

(4)注意点

自発的な質問を全くしない状態が最悪の状態なので、まずは何でもいいので質問をして、この状態を脱しましょう。

そして、もし自発的に質問をするようになったら、次は、質問の質にも気をつけましょう。

学習効果がより高くなるような質問を心掛けましょう。詳しくはこちら→【学習効果の高い質問の仕方】読むこと、調べること、考えることの代行をさせてはいけません!

また、「質問された相手が迷惑に感じるのではないか」と考えてしまう人もいるかと思いますが、この点に関してはまったく心配する必要はありません。

実は、質問というのは質問をされて答える側の方が勉強になる場合が多いのです。「質問されたことに対して、相手が理解できるように説明をする」というのは、とても知的な能力を刺激します。これは大人であってもそうです。

このように質問というのは、質問する側もされる側も双方に利益があることなので、どんどん質問をしてください。

(5)質問の例

(解説をよく読んだ上で)「~と……のつながりが分からない」「なぜこの発想になったのか」、(自分で調べたうえで)「~の意味が分からない」、(解説や授業を聞いた上で)「~~という理解であっているのか」

「できるようになるためにはどのように復習すればよいか」「より詳しく知るためには何を調べたらよいか」「より深く理解するためには何をすればよいか」

「〇〇に関連したことを教えて欲しい」「〇〇に対して補足できる情報はないか」

(過去問などを分析した結果)「自分に足りない能力は~でした。それを身につけるために何をすればよいか」

※質問が見つからない場合は、こちらのチェックをしてみましょう→自分が理解できているかチェックしよう! 自分が理解していない場所を発見しよう!


~参考~

【大学受験で成功するための100か条】大学受験で成功するためにやらなければいけないことを100個にまとめました!

教科別勉強法(英語・数学・国語・理科・社会・小論文)

解説動画・授業動画一覧(英語・数学・国語・理科・社会・小論文・勉強法)

対話による学び

知的な対話をしよう

自発的に質問しよう!

 ・【学習効果の高い質問の仕方】読むこと、調べること、考えることの代行をさせてはいけません!

教えることで学ぶ

先生などを積極的に活用しよう(質問、補足情報、対話など)

自分が理解できているかチェックしよう! 自分が理解していない場所を発見しよう!

大学受験で成功するためにやるべきこと一覧

(1)大学受験で成功するための勉強量

(2)大学受験で成功するための生活習慣

(3)大学受験で成功するための目的意識

(4)学習計画の王道

(5)勉強法の王道

(6)思考力

(7)大学受験で成功するための課外活動(部活)

(8)大学受験で成功するための精神力