最上級なのにtheをつけないときを解説します(同一人・物の比較)【英文法のすべて】

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(2)解説授業の原稿

今回は、最上級なのにtheをつけないときを解説します。

最上級は基本的にtheをつけますが、theがついていないときもあります。それはどういうときなのでしょうか?

theがつくのはどういうときか

それを解説する前にまず、そもそもどういうときにtheがつくのかを確認します。

theは特定されるときにつく冠詞です。「特定される」とは、もう少し分かりやすく言うと、話し手と聞き手が同じものを思い浮かべるときを「特定される」と言います。

そのため、基本的に最上級にはtheがつきます。なぜなら最上級ということは「一番である」ということで、一番の人や物は1つしかないので特定することができるからです。

最上級なのにtheをつけないとき①:叙述用法のとき(同一の人や物で比較するとき)

では、どのようなときが最上級なのにtheをつけないときなのでしょうか。主に3つのパターンがあります。

まず1つ目のパターンとして、最上級の形容詞が叙述用法のときは、theをつけないことが多いです。特に、同一の人や物で比較するときはtheをつけません。

叙述用法とは

一応、叙述用法とは何かについて確認します。形容詞には2つの使い方があり、一方の使い方を限定用法、もう一方の使い方を叙述用法と言います。限定用法とは名詞を修飾する用法のことで、叙述用法とはC(補語)になる用法のことです。

そして、最上級が叙述用法のときは、theをつけないことが多いのです。

例文で確認

例文で確認してみましょう。

The rain was heaviest then.

例えば、このような例文であれば、最上級のheaviestは、SVC(第2文型)のC(補語)になっているので、叙述用法で使っています。そのため、このheaviestの前にtheがついていません。

この文を訳してみると、「雨はその時が最も激しかった。」といったような意味になります。

同一の人や物で比較

He was happiest when he was with his wife.

こちらの例文の最上級のhapiestも、SVC(第2文型)のC(補語)になっているので、叙述用法で使っています。そのため、最上級の前にtheを使っていません。

こちらの例文を訳してみると、「彼は妻といるときが最も幸せだった。」といったような意味になります。

そして、この2つの例文はどちらも同一の人や物で比較しています。つまり、上の例文で言えば、「同じ雨の中で、その時が最も激しかった。」ということを言っており、下の例文では「彼の人生の中で、妻といるときが最も幸せだった。」ということを言っています。

このように、「同一の人や物の中で一番」と言うときは、theをつけないということは知っておきましょう。

叙述用法でもtheをつけるとき

ただし、最上級の叙述用法だとしても、後ろに名詞が省略されているのが明白なときはtheがつきます。例えば以下のようなときです。

He is the tallest of all these boys.

この文の意味は、「彼はこれらの男の子の全員の中で最も背が高い。」という意味で、この最上級はSVC(第2文型)のC(補語)になっており、叙述用法で使っています。

しかし、このtallestの後ろにboyが省略されているのが分かるので、theを書かないといけません。

最上級なのにtheをつけないとき②:副詞の最上級

それでは、最上級なのにtheをつけない2つ目のパターンを確認します。

副詞の最上級にはtheがつかないことがあります。

In my family, my sister drives (the) most carefully.

この例文では、最上級のmost carefullyにtheをつけないことがあります。

ただ、これは「つかないことがある」なので、必ずつかないというわけではありません。theをつけることもあります。この例文もtheをつけても問題ありません。そのため自分で、副詞の最上級を英作文するときは、theをつけておいたほうが無難だと思います。

ちなみに、この英文を訳してみると、「家族の中で姉が最も注意深く車を運転する。」といったような意味になります。

最上級なのにtheをつけないとき③:イディオム

そして、最上級なのにtheをつけない最後のパターンはイディオムです。

イディオムのように決まった言い回しの中にはtheを使わないことがあります。

at last(ついに)
at best(せいぜい)
at least(少なくとも)

などの表現は最上級を使っていますが、theを使わないのが普通です。

at lastは「ついに」いう意味で、at bestは「せいぜい」at leastは「少なくとも」という意味のイディオムで、これらはよく出てくるので覚えておきましょう。

いかがだったでしょうか。最上級は基本的にtheをつけるのですが、theをつけないときもあるということは知っておいてもよいでしょう。

(3)解説授業の内容を復習しよう

比較の文法事項テスト

比較のイディオム一覧

比較のイディオムの例文一覧

(4)比較(英文法)の解説一覧

not more than / not less than / no more than / no less thanの考え方(クジラ構文についても解説しています)

比較級なのにtheをつけるときを解説します(2者の比較、all the 比較級 because/for、none the 比較級 for、the 比較級, the 比較級)

最上級なのにtheをつけないときを解説します(同一人・物の比較)

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(5)参考

比較(英文法)の解説・授業・確認テスト一覧

英文法の解説動画・授業動画一覧

英文法確認テスト一覧

覚えるべきイディオム一覧(助動詞、受動態、不定詞、分詞、動名詞、関係詞、比較、否定、群前置詞、動詞、名詞、形容詞、副詞)

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