時制の一致の例外(そもそも時制の一致とは何か、常に現在形になる場合、常に過去形になる場合、時・条件を表す副詞節では未来を表すwillは使わないについても解説しています)【英文法のすべて】

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今回は時制の一致の例外について解説します。

時制の一致とは何か

まずは、そもそも時制の一致とは何かについて確認します。

時制の一致とは、その名の通り時制をそろえる文法のことです。

例文で確認してみましょう。例えば、「私は彼が病気だと思った。」という日本語を英語にしてみます。

I thought that he was sick.

ポイントは、I thoughtと過去形にしたのであれば、that節の中も過去形にしないといけない、ということです。たとえ日本語が「病気だった」ではなく「病気だ」と書いてあったとしても、現在形のisとはせずに過去形のwasにしないといけません。

I thoughtのほうを主節といい、that節のほうを従属節といいますが、時制の一致とは、主節の時制に従属節の時制を合わせないといけないという原則のことなのです。

これは原則なので、基本的に守らないといけません。しかし、この原則にはいくつか例外があります。今回は、その例外を確認します。

時制の一致の例外①:常に現在形

それでは、時制の一致の例外を確認していきます。

まずは、常に現在形となる場合を確認します。

過去もそうだったし、現在もそうだし、おそらく未来でもそうなるであろうことは主節の時制が何であれ、常に現在形にします。

不変の真理

例えば、不変の真理は常に現在形にします。不変の真理とは、自然の法則や数学の公式などです。

I learned that light travels faster than sound.

例えば、このように「光が音よりも速く移動する」といったようなことは、これまでもそうだったし、おそらくこれからもずっとそうなるであろうことです。そういったことは、主節の時制が過去形であったとしても、時制の一致はせずに現在形で書きます。

ちなみに、この例文を訳してみると、「私は光が音よりも速く移動することを学んだ。」といったような意味になります。

ことわざ

次に、ことわざも常に現在形で書きます。

My father said that time is money.

ことわざというものは人間社会の法則や真理を言い表したものなので、主節の時制が何であれ常に現在形で書きます。

ちなみに、この例文を訳してみると、「私の父は時は金なりと言った。」といったような意味になります。

現在もそうしている習慣や性質

また、現在もそうしている習慣や性質なども常に現在形で書きます。

He asked me if I eat breakfast every morning.

例えばこのように、「毎朝朝食を食べている」といったような現在もそうしている習慣を表すときは、主節の時制が過去形であっても現在形で書きます。

ちなみに、この文を訳してみると、「彼は私に毎朝朝食を食べているか尋ねた。」といったような意味になります。ただし、この習慣が現在ではやっていない場合は、時制の一致をさせて過去形にします。

時制の一致の例外②:常に過去形

それでは次は、時制の一致はせずに常に過去形となる場合を確認します。

常に過去形となるのは歴史上の出来事のときです。歴史上の出来事とは、年表に書いてあるような出来事のことです。

Did you know that WWⅡ ended in 1945?

例えばこのように、「第二次世界大戦が1945年に終わった」というようなことは歴史上の出来事です。このような歴史上の出来事は、主節の時制が何であれ、必ず過去形にします。

この文の意味は、「あなたは第二次世界大戦が1945年に終わったことを知っていましたか。」といったような意味ですが、「あなたが知っていた」時よりも「第二次世界大戦が終わった」時は前になるので、本来であれば過去よりもさらに過去の大過去を表す過去完了(had ended)にしなければいけないのですが、歴史上の出来事であればそうする必要はなく、過去形(ended)のままでよい、ということになります。

時制の一致の例外③:時や条件を表す副詞節の中では、未来のwillは使わない

最後に、「時や条件を表す副詞節の中では、未来のwillは使わない」というルールを確認します。

If it is sunny tomorrow, I will go there.

この例文では、tomorrowと未来の話をしており、主節でも未来を表すwillが使われています。しかし、if節の中では、willは使わずに現在形を使っています。それは、この「時や条件を表す副詞節の中では、未来のwillは使わない」というルールがあるからなのです。

ちなみに、この文を訳してみると、「明日晴れれば、私はそこにいくでしょう。」といったような意味になります。

なぜこのようなルールがあるのか

なぜこのようなルールがあるのかというと、willというのは、そうなるだろうとは思っているけど、100%そうなるとは言い切れないときに使う助動詞で、それを条件の方で使ってしまうと不自然になってしまうからです。

例えば、

If it will be sunny tomorrow, I will go there.

このように条件節でwillを使ってしまうと、「もし明日晴れるだろうなら、そこに行くだろう。」といったようになってしまい不自然になってしまいます。条件はあくまでも条件なので、その条件を推量するということはなく、willを使うということはありません。

ちなみに、時や条件を表す副詞節を作る接続詞は、whenやifが代表的ですがそれだけではなく、before, after, as soon asなどがあります。

名詞節にはルールが適用されないので注意!

ただし、このルールには1つ注意点があります。例えば、

I don’t know if he will come here.

この文は、「私は彼がここに来るかどうか分からない。」といったような意味ですが、ifの節の中でwillを使っています。これは文法上正しいです。

なぜなら、このifの節は他動詞knowの目的語になっているからです。つまり、目的語は名詞しかなれないので、このifの節は名詞節ということになり、副詞節ではないので、このルールが適用されないからです。

whenやifなどは名詞節を作ることができるので、名詞節になっているときはwillを使うことができる点に注意しましょう。

ちなみに、ifは副詞節を作るときは「もし~ならば」といった条件を表しますが、名詞節を作るときは「~かどうか」という意味になり、そもそも条件を表しません。

いかがだったでしょうか。時制の一致の原則や時制の一致の例外は、特に英作文をするときに注意が必要です。

(3)解説授業の内容を復習しよう

時制の一致の例外

(4)時制(英文法)の解説一覧

willを使わないで未来を表す3つの方法(be going to / be about to、現在進行形で近い確定的な未来を表す、現在形で確定した未来を表す)

進行形で注意すべきこと(進行形のイメージ、現在形のイメージ、動作動詞と状態動詞、be always ~ing、近い確定的な未来、決まりきった未来、完了進行形を使うための条件、受動態の進行形)

完了時制はイメージで理解しよう(完了時制に必要な2つの要素、現在完了、過去完了、未来完了)

時制の一致の例外(そもそも時制の一致とは何か、常に現在形になる場合、常に過去形になる場合、時・条件を表す副詞節では未来を表すwillは使わないについても解説しています)

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(5)参考

時制(英文法)の解説・授業・確認テスト一覧

一致(英文法)の解説・授業・確認テスト一覧

英文法の解説動画・授業動画一覧

英文法確認テスト一覧

覚えるべきイディオム一覧(助動詞、受動態、不定詞、分詞、動名詞、関係詞、比較、否定、群前置詞、動詞、名詞、形容詞、副詞)

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