主体の判別の知識テスト(問題と答え)【古文文法のすべて】

☆問題のみはこちら→主体の判別の知識テスト(問題)

☆主体の判別のための3つのポイントの解説授業→主体の判別の3つのポイントを解説します!(①敬語、②接続助詞、③古文常識、例文による解説もしています)


①主体の判別の3つのポイントとは?

→敬語、接続助詞、古文常識

②古文を読解するときに、敬語に着目して登場人物を3つに分類するとよい。では、その分類の仕方は?

→強い敬語が使われている人(二重敬語、絶対敬語など)、普通の敬語が使われている人、敬語が使われていない人
※強い敬語とは二重敬語(「せ給ふ」「させ給ふ」など)や絶対敬語(「奏す」「啓す」)のこと。敬語の中にも序列がある(「せ給ふ」>「給ふ」>「る・らる」)

③その前後で主体が変わりやすい接続助詞を5つ答えよ。

→「を」「に」「が」「ど」「ば」
※ただし、これは絶対のルールではないので注意(そうならないこともある)。

④その前後で主体が変わりにくい接続助詞を2~3つ答えよ。

→「て」「で」「つつ」など
※ただし、これは絶対のルールではないので注意(そうならないこともある)。

⑤「参る」「渡る」など移動を表す動詞の主体になりやすいのは?

→男性
※古文の時代においては、移動するのは基本男性(女性は部屋で待ち、男性が女性のところに赴く)。

⑥「清涼殿へ参る」の「参る」は誰への敬意か。

→天皇への敬意
※清涼殿は、天皇が普段いる宮殿のこと。
※部屋や建物に「参る」ときは、敬意の対象は部屋や建物の主となる。

⑦「うつくし」の意味は?

→かわいい、かわいらしい
※子供に対する評価を表す単語。

⑧「うつくしく居給ふ」の意味は?

→(子供が)かわいらしく座っていらっしゃる
※「給ふ」の敬意の対象は子供

⑨「うつくしがる」の意味は?

→(大人が子供を)かわいがる


主体の判別の解説授業一覧】

☆演習問題の解説授業はこちら→主体の判別演習問題(主語が変わりにくい接続助詞、主語が変わりやすい接続助詞、古文単語「うつくし」、敬意の方向についても解説しています)

☆主体の判別のための3つのポイントの解説授業→主体の判別の3つのポイントを解説します!(①敬語、②接続助詞、③古文常識、例文による解説もしています)

【主体の判別を理解するために必要な知識】

意味で注意すべき敬語「参る・奉る・侍り・候ふ・聞こゆ・給ふ」(二種類の意味を持つ敬語、謙譲語の「給ふ」を使うときの条件についても解説しています)

敬意の方向(誰から誰への敬意を表すか)の解説(二方面への敬意、二重敬語、絶対敬語、自敬表現についても解説しています)

接続助詞「ば・を・に・が・ど・ども・と・とも・て・して・で・ものの・ものを・ものから・ものゆゑ」の接続と意味(「ば」の訳し分けについても例文を使って解説しています)


~参考~

主体の判別の解説・テスト一覧

敬語(古文)解説・テスト一覧

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