長期的な学習計画に従って時期ごとにやるべきことが定まったら、次は中期的(数週間~1, 2ヶ月)な学習計画を立てます。
そのために、中期的な目標を設定しないといけません。定期試験、模試、英検、その他テストなどを目標に定めるとよいでしょう。
基本的な考え方は以下の通りになります。
- 前回の目標の反省をして、問題点をあぶり出す。
- その問題点から取り組むべき課題を挙げる。
- そして、課題を解決するための対策列挙し、中期的な学習計画を作成する。
この3ステップが基本となります。「問題」「課題」「対策」を区別することは目標達成において重要なことです。
- 「問題」は、達成できなかった目標や反省点のことです。
- 「課題」は、その問題から見えてくる次に取り組むべき目標のことです。
- 「対策」は、課題を解決するために具体的にするべきことです。
(1)問題点を挙げる
①達成できなかった目標を挙げる。
前回の中期目標に対して、達成できなかったものや問題点を挙げます。
→「目標〇点に対して、◇点だった」や、〇△×などの評価をつけましょう。
②勉強量が足りていたかのチェック
①で挙げた達成できなかった目標に対して、「目標達成のために取り組まないといけないものが3周できたか」をチェックします。
3周以上周回することが量的な最低ラインなので、それに達しなかった場合は、勉強量が足りないということになります。
※問題集の周回こそ勉強です。数学・理科の勉強法の基本は問題集の周回です。
③勉強の質をチェック
勉強量が足りていたのに、達成できなかった目標があるのであれば、それは勉強の質が悪かったということになります。以下の項目をチェックしてみましょう。
- 1つの項目に対して複数の問題を解いたか。
- 「なぜ」「なに」を妥協せずに追求できたか。
- 「言葉で説明できる」を「理解した」の基準としたか。
(2)課題を挙げる。
①なぜ達成できなかったのかを列挙する。
(1)②③のチェックを参考に、なぜ目標を達成できなかったのかを列挙します。
②勉強量不足の場合
3周取り組めなかった場合は、取り組むための時間をどう作るかを考えます。
詳しくはこちら→時間が足りないときの対処法、やりたいことが多くて間に合わないときの対処法
③学習コンテンツ(授業・問題集・教材など)は適切だったか。
学習で使用した学習コンテンツ(授業・問題集・教材など)は適切だったかを考えます。
→別のものを使うべきか、使わなくてもよいものがないかなどを考えます。
④復習は十分だったか
- 復習すべきことを全て復習できたか。
- 復習するためのシステムを作ったか、利用したか。
- 調べたことや追加情報などをメモしているか。
この3つをチェックしてみて、改善すべき点を挙げましょう。
⑤勉強の質を上げるために
勉強の質をさらに上げるために、
をチェックしてみて、改善すべきところがないか考えてみましょう。
(3)次の目標(テスト、模試など)を設定する。
→なるべく具体的に設定しましょう。(教科ごと、目標点数、偏差値、順位、〇〇に勝つなど)
(4)対策を挙げる
(3)の目標を達成するための対策(やるべきこと)を挙げます。
→なるべく具体的に挙げましょう。(使用するテキスト、ページ数、単元数など)
(5)次の目標までの学習計画を作成する
学習計画ややるべきことを以下の方法でまとめましょう。
- カレンダーなどにまとめる。
- チェック表を作成する。
- リスト化する(やることリストに列挙する)
※計画表やチェック表は、自分でルーズリーフに作成してもよいし、スマホやタブレットのカレンダーやアプリなどを使用してもよいです。
ただし、カレンダーにまとめる、チェック表を作る、リスト化をするときに注意すべきことが2つあります。
- 毎日見る場所にまとめる
- なるべく1カ所にまとめる(分散させない)
この2つを守りましょう。詳しくはこちら→やるべきことをリスト化しよう! リスト化するときの注意点と工夫
※計画を立てるときは、3周は復習することを目標に設定しましょう。詳しくはこちら→問題集の周回こそ勉強です。数学・理科の勉強法の基本は問題集の周回です。
基本的に受験勉強は、
模試やテスト→反省・分析→次の試験への取り組み(復習と周回)→模試やテスト→反省・分析→……
このサイクルを入試本番まで繰り返します。ここで書いたように意識を高くもってサイクルを回していき、サイクル毎に少しずつ前に進み、最終的には長期的な目標(志望校合格)を達成しましょう。
中期的な目標とそのために取り組むべきことが定まったら、短期的な(数日~1週間)学習計画を立てましょう→短期的な学習計画(日々の学習計画)の立て方(優先順位を決めよう)
☆数学や理科の中期的な計画の立て方はこちら→問題集の周回こそ勉強です。数学・理科の勉強法の基本は問題集の周回です。
~参考~
☆【大学受験で成功するための100か条】大学受験で成功するためにやらなければいけないことを100個にまとめました!
学習計画の王道
(1)長期的な学習計画を確認しよう(受験勉強を5つの期間に分けよう)
(2)中期的な学習計画(テストや模試に向けての学習計画)の立て方
☆問題集の周回こそ勉強です。数学・理科の勉強法の基本は問題集の周回です。
☆「授業を受けるだけ」に意味はありません。授業は活用することで初めて意味を持ちます。
☆やるべきことをリスト化しよう! リスト化するときの注意点と工夫
(3)短期的な学習計画(日々の学習計画)の立て方(優先順位を決めよう)
☆時間が足りないときの対処法、やりたいことが多くて間に合わないときの対処法
大学受験で成功するためにやるべきこと一覧
(4)学習計画の王道
(5)勉強法の王道
(6)思考力