「小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ」の解説

①枕詞・序詞・掛詞

・なし

②助動詞と助詞の文法的説明

・「ば」は順接仮定条件の接続助詞

・「なむ」は他者への願望の終助詞

③句切れ

・句切れなし

④現代語訳

小倉山の峰の美しい紅葉の葉よ、もしお前に心があるならば、どうかもう少し、次の行幸まで散らずに待っていて欲しい。

⑤その他解説

・「小倉山」:京都市右京区にある山。紅葉の名所。

・「みゆき」は御幸と書けば上皇や法王に、も行幸と書けば天皇に用いる。今回は後醍醐天皇の行幸のこと。