インプットのネットワークを広げていくためのキーワードは、「なぜ」と「なに」です。
この2つを徹底的に追求することが重要なのです。「なぜ」は原因であり、「なに」は定義です。これらの追求こそ学びの基礎となります。
(1)とにかく調べよう
「なぜそうなるのだろう」「これは何を意味しているのだろう」と思ったら、とにかく調べましょう。
そして、調べている中で「なぜ」と「なに」が見つかったら、それを調べ、さらに、「なぜ」「なに」を見つけたら、それを調べ、さらに……これを繰り返します。目標は原理に到達するまで、調べることです。そうすれば、物事を原理から理解することができます。
※何を調べてよいか分からないときは、こちらをチェックしてみてください→自分が理解できているかチェックしよう! 自分が理解していない場所を発見しよう!
(2)体系的にまとめよう
調べたことは、体系的にまとめてみましょう。せっかく調べたのであれば、それを形に残すようにしましょう。
☆詳しくはこちら→体系的にまとめよう
(3)「なぜ」「なに」を見つけるために
なかなか「なぜ」「なに」を見つけることが難しい人が多いようです。以下のことに注意して、文章を読んだり、人の話を聞いたりしてみましょう。
- 疑ってみる。「本当にそうなのか?」「なぜそうなのか?」
- 違和感はないか?
- 似たようなことを聞いたことがないか?
- 「なぜ」を自分で説明できるか? 「なぜ自分はできなかったのか」
- 「なに」を正しく言葉にできるか? 「自分でできるようになるためには何をすればよいのか」
- 「どうすれば、この問題を確実に解くことができるようになるのか」「どうすれば、テストで満点を取れるのか」を自分に問うてみる。
慣れるまでは、意識的に探すようにしましょう。多くの人は上記のことを「しない」ことに慣れてしまっています。「しない」ことに慣れている状態から、「する」ことに慣れている状態にするには、意識的な訓練が必要です。
最終的には、意識せずに上記のことができるようになりたいです。
※こちらも参考にしてください→自分が理解できているかチェックしよう! 自分が理解していない場所を発見しよう!
(4)好奇心を持って世界と接するために
インプットのネットワークを構成するデバイスが脳にあるとして、そのデバイスに効率よくインプットを送り込むにはどうすればよいのでしょうか。以下の3つが必要であると考えられます。
①モチベーション(目的意識、問題意識)
②自信・自尊心(自分の中にインプットのネットワークが確かに存在するという確信)
③不安のなさ(目の前の知識や経験に無駄なものはなく、ネットワークの一部として何かにつながっている(あるいは将来つながる)という確信)
ちなみに、このデバイスは好奇心と言い換えることができると思います。好奇心を持った状態を作るためには、上記の3つが必要となるのです。
逆に、この3つがそろっていないと、世界に対して閉じた状態、何に対しても好奇心が持てない状態になります。実際に、こういった状態に陥っている生徒を何人も見てきました。このような生徒は、学ぶことに対して大きな壁があり、あるいは「暖簾に腕押し」といった感じで、提示された知識や経験が、身にならず抜けていってしまいます。
※参考:言語習得の唯一の方法comprehensive input
(5)インプットを定着させるためにアウトプットをしよう
とことん調べて体系的にまとめたものは、誰か(先生・先輩・友達・後輩など)に報告し、対話できるとなお良いです。アウトプットをすることで、記憶が定着し、理解がより深まります。
☆参考:知的な対話の中で学ぶ
~参考~
☆【大学受験で成功するための100か条】大学受験で成功するためにやらなければいけないことを100個にまとめました!
☆解説動画・授業動画一覧(英語・数学・国語・理科・社会・小論文・勉強法)
大学受験で成功するための目的意識
①目的意識を持とう、勉強の目的は「自分でできるようになること」です。
②正しい努力をしないと徒労となってしまう(どういった勉強法が徒労となっていしまうのか、正しい努力をするための根本的な考え方)
④「授業を受けるだけ」に意味はありません。授業は活用することで初めて意味を持ちます。
⑤テスト(定期試験、模試、単語テスト、小テストなど)を活用しよう、テストはただ受けるだけに意味はありません。
⑥問題集の周回こそ勉強です。数学・理科の勉強法の基本は問題集の周回です。
⑦宿題を活用しよう、宿題を提出すること自体に意味はありません。
⑧長文系(英語長文、現代文、古文、漢文)の勉強法、「ただ読んで終わり」としないようにしましょう!
大学受験で成功するためにやるべきこと一覧
(4)学習計画の王道
(5)勉強法の王道