「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも あふ坂の関」の解説

①枕詞・序詞・掛詞

・「あふ」が「会ふ」と「逢坂」を掛けている。

②助動詞と助詞の文法的説明

・「や」は詠嘆の間投助詞(訳さない)

・「も」は係助詞

・「て」は接続助詞

・「は」は係助詞

・「ぬ」は打消しの助動詞の連体形

③句切れ

・句切れなし

④現代語訳

これがあの有名な、都から東国へ下って行く人も、都へ帰る人も、知っている人も知らない人も、ここで別れてはまたここで会うという、逢坂の関なのだなあ。

⑤その他解説

・「逢坂の関」:滋賀県大津市にあった滋賀県と京都府を隔てる関所。