サイトアイコン 大学受験の王道

終助詞「ばや・なむ・てしが・にしが・てしがな・にしがな・もがな・がな・な・そ・か・かな・は・よ・かし・ぞ」文法事項テスト(問題と答え)【古文文法のすべて】

☆問題のみはこちら→終助詞「ばや・なむ・てしが・にしが・てしがな・にしがな・もがな・がな・な・そ・か・かな・は・よ・かし・ぞ」文法事項テスト(問題)

☆解説授業はこちら→終助詞「ばや・なむ・てしが・にしが・てしがな・にしがな・もがな・がな・な・そ・か・かな・は・よ・かし・ぞ」の意味と注意点(願望、禁止、「な~そ」、詠嘆、念押し、「ぞかし」)


①願望の終助詞「なむ」の接続と意味を答えよ。

→接続:未然形接続、意味:他者への願望(~してほしい)

②願望の終助詞「ばや」の接続と意味を答えよ。

→接続:未然形接続、意味:自己の願望(~したい)

③「なむ」「ばや」以外の願望の終助詞を6つ程度答えよ。

→てしが、てしがな、にしが、にしがな、もがな、がな
※もともと願望の終助詞として「しか」「もが」があり、これらに強意の助動詞や助詞(「て」「に」「な」)がくっついて変化してできた。
※「~したいなあ」「~が欲しいなあ」と訳す。

④終助詞「な」「そ」の意味は?

→禁止(~するな)

⑤「な~そ」の意味を答えよ。

→願望を含む弱い禁止(~してくれるな)

⑥終助詞「な」の禁止以外の意味は?

→詠嘆(~だなあ)

⑦終助詞「か」「かな」「は」「よ」の意味は?

→詠嘆(~だなあ)

⑧終助詞「かし」「ぞ」の意味は?

→念押し(~よ、~ね)

⑨「ぞかし」の意味は?

→感動を伴う念押し(~であるよ)
※「ぞ」は係助詞とする説と、終助詞とする説がある。

⑩「なむ」は終助詞以外に他にどのような助詞があるか。

→係助詞

⑪「なむ」が助動詞の場合の文法的説明をせよ。

→強意の助動詞「ぬ」の未然形+推量(スイカカエテ)の助動詞「む」の終止形または連体形

⑫「桜花散らずあらなむ。」を現代語訳せよ。

→桜花が散らないでいて欲しい。
※終助詞「なむ」は他者への願望(~してほしい)の意味。
※「あら」はラ変動詞「あり」の未然形。

⑬「声を聞かばや。」を現代語訳せよ。

→声を聞きたいものだ。
※終助詞「ばや」は自己への願望(~したい)の意味。
※「聞か」は四段動詞「聞く」の未然形。

⑭「世の中にさらぬ別れのなくもがな。」を現代語訳せよ。

→この世の中に、避けることのできない死別などなければいいなあ。
※終助詞「もがな」は願望(~であればなあ)の意味。
※「さらぬ」は「避らぬ」という漢字を当てる場合は「避けることのできない」という意味で、「然らぬ」という漢字を当てる場合は「そうではない」「たいしたことでもない」という意味になる。

⑮「雲な隠しそ。」を現代語訳せよ。

→雲よ隠してくれるな。
※「な~そ」で禁止(~するな・~してくれるな)の意味。

⑯「雲たなびきそ。」を現代語訳せよ。

→雲よ、たなびいてくれるな。
※「な」「そ」は単独でも禁止(~するな・~してくれるな)の意味になる。「そ」を単独で用いるときは「な~そ」の「な」を省略したと考えるとよい。

⑰「花の色は移りにけりな」を現代語訳せよ。

→桜の花の色はあせてしまったことだなあ。
※終助詞「な」には詠嘆(~だなあ)の意味がある。

⑱「げにさることぞかし。」を現代語訳せよ。

→本当にもっともなことであるよ。
※「ぞかし」は感動をもった念押し(~であるよ)を表す。
※「げに」は「本当に」「まったく」、「さること」は「そのようなこと」「もっともなこと」という意味。


☆問題のみはこちら→終助詞「ばや・なむ・てしが・にしが・てしがな・にしがな・もがな・がな・な・そ・か・かな・は・よ・かし・ぞ」文法事項テスト(問題)

☆解説授業はこちら→終助詞「ばや・なむ・てしが・にしが・てしがな・にしがな・もがな・がな・な・そ・か・かな・は・よ・かし・ぞ」の意味と注意点(願望、禁止、「な~そ」、詠嘆、念押し、「ぞかし」)

終助詞「ばや・なむ・てしが・てしがな・にしが・にしがな・もがな・がな・な・そ・か・かな・は・よ・かし・ぞ」の意味・接続・用法

終助詞「ばや・なむ・てしが・てしがな・にしが・にしがな・もがな・がな・な・そ・か・かな・は・よ・かし・ぞ」の解説・テスト一覧


助詞(古文)の解説授業一覧】

係助詞「ぞ・なむ・や・か・こそ・は・も」の用法と係助詞を使った表現(係り結びの法則、結びの省略、結びの消去(消滅、流れ)についても解説しています)

格助詞「が・の・より・にて・して・とて・を」の意味と注意点(同格の「の」、比喩の「の」、格助詞「より」の重要な意味、「をば」の訳し方を例文を使って解説しています)

接続助詞「ば・を・に・が・ど・ども・と・とも・て・して・で・ものの・ものを・ものから・ものゆゑ」の接続と意味(「ば」の訳し分けについても例文を使って解説しています)

副助詞「だに・すら・さへ・し・しも」の意味と注意点(添加と類推の違い、「だに」の最小限の限定の意味の使い方も解説しています)

終助詞「ばや・なむ・てしが・にしが・てしがな・にしがな・もがな・がな・な・そ・か・かな・は・よ・かし・ぞ」の意味と注意点(願望、禁止、「な~そ」、詠嘆、念押し、「ぞかし」)

間投助詞「や」「を」(そもそも間投助詞とは何か、「を」の識別についても解説しています)

古文でよく出てくる準体法とは何かについて解説します。


~参考~

助詞(係助詞・格助詞・接続助詞・副助詞・終助詞・間投助詞)一覧(意味・接続・用法)

助詞(係助詞・格助詞・接続助詞・副助詞・終助詞・間投助詞)解説・テスト一覧

古文文法の解説動画・授業動画一覧(基礎知識、用言、係り結びの法則、助動詞、助詞、識別、敬語、和歌、主体の判別)

古文文法のすべて(基礎知識、用言、係り結びの法則、助動詞、助詞、識別、敬語、和歌、主体の判別)

☆テーマ別に古文単語をまとめています→古文単語

古文学習に必要な参考書・問題集

モバイルバージョンを終了