問題集をできるようになるまで周回することが、受験勉強の基本となるわけですが、そのために、やらないといけないことと、やってはいけないことがあるので、それをまとめます。
☆問題集の周回こそ勉強です。数学・理科の勉強法の基本は問題集の周回です。
(1)△や×に相当するマークをつける。
間違えた問題や解き直したい問題には、△や×に相当するマークをつけましょう。
- △:次に解き直したときはできると思う問題
- ×:理解していない部分があった。
このような基準でつけるとよいでしょう。もちろん、マークの種類や基準などは自分で決めてもよいです。
重要なのは解き直す問題を選別することです。さすがに、問題集に載っている問題を全て何周も解き直す時間的余裕はないので、間違えた問題や解き直したいと思った問題だけを周回するために、マークをつけることが必須です。
※マークをつける習慣がない人が意外に多いのです。問題集に一切マークがなく、きれいなままの人は、おそらく周回をしておらず、1回解いて終わりとしている人です。そのような人は成績が伸びることはあり得ず、大学受験のスタートラインにも立てないでしょう。
(2)答えを書き込まない。
これも周回をしようと思ったら当たり前のことです。
しかし、意外と答えを書き込んでしまう人が多いのです。特に英文法などの( )を埋めるタイプの問題で、答えを書き込んでしまう人が多いです。
繰り返しになりますが、できるようになりたいのであれば周回することが基本です。そのために不便になるようなことはしないようにしましょう。
※残念ながら先生が書き込むことを指示する場合もあります。おそらく宿題などをやっているかどうかの確認をするためでしょう。これは、先生も生徒も「宿題は提出する(させる)」こと自体に意味があると勘違いしてしまった結果です。「宿題を提出すること」自体に意味はありません。「生徒自身ができるようになること」に意味があります。
※先生の指示があった場合の対処法は、①ルーズリーフなどにやり、そちらを提出する、②復習できるように書き込む(隠せるようにするなど)、③諦めて書き込む(復習しづらいが致し方なし)、の3つが考えられます。先生との折り合いを考えて対処してみてください。
(3)周回を管理する。
最低でも3回以上は周回しましょう。
タイミングや管理の仕方はこちら→自分でできるようになるために復習しよう、復習のタイミングと管理の仕方
(4)×がついたり△が2回続いたら分析する
周回の中で(1)のマークをつけたとき、×がついたり、△が2回以上続いたら、必ず分析します。
×がつくということは理解していないところがあるということであり、△が2回以上続くということは、自分では意識していないが、やはり理解していないところがあるということになるからです。
どこが理解できていないのか、あるいは、どうすればできるようになるのかを徹底的に分析しましょう。
まずは、参考書などで調べてみてください。調べても解決しないときは、誰かに質問しましょう。
そして、調べたことや学んだことは補足情報として、必ずメモを残します→(5)へ
この、
×がつくor△が2回以上続く→調べる→質問する→メモを残す
の流れは学習の基本となります。必ず実行してください。
(5)解説にメモを書き込む。
(2)で答えを書き込むなと言いましたが、学んだことや調べたことなどのメモは、なるべくたくさん書き込みましょう。
また、書き込む場所にも注意しましょう。メモは、解説など復習するときに見る場所に書き込むようにしましょう。
問題を復習するたびに、メモしたことも復習できれば、学習効率が大きく上がります。そのため、復習するときに見ない場所に書き込んでも意味はありません。
このメモの書き込みが多ければ多いほど、志望校合格に近づくと考えてください。
☆効率の良いメモのとり方(「メモを取る能力」は受験勉強において非常に重要な能力です。メモの目的、何をメモするべきか、どこにメモをするべきか、メモの工夫の仕方について解説しています)
※(1)と(5)の書き込みで、問題集がどんどんボロボロになっていくでしょう。しかし、それがいいのです。それが努力した証になります。実際に僕が教えてきた生徒も、志望校に合格した人はみんな問題集がボロボロになるまでやり込んでいます。逆に、問題集がきれいなままの人は、例外なく成績が悪いです。
~参考~
☆【大学受験で成功するための100か条】大学受験で成功するためにやらなければいけないことを100個にまとめました!
☆解説動画・授業動画一覧(英語・数学・国語・理科・社会・小論文・勉強法)
コンテンツ別勉強法
⑤宿題
・時間配分と問題を解く順番を決めることが、試験突破の第一歩!
大学受験で成功するためにやるべきこと一覧
(4)学習計画の王道
(5)勉強法の王道