(1)午前中に勉強しましょう
休みの日など、学校がない日も朝起きて午前中に勉強していますか?
受験生や入試を意識して勉強している人は、必ず午前中に勉強しましょう。それは、「夜型よりも朝型の方が健康的である」といった話ではなく、「入試に合格するために必要なこと」だからです。
午前中に勉強すべき理由は2つあります。
①多くの入試が午前中に実施される
午前中に勉強すべき1つ目の理由は、多くの入試が午前中に実施されるからです。
つまり、たとえあなたが夜型人間であったとしても、そんなことは関係なく入試(共通テストを含め)は午前中から始まるので、入試を目指して勉強しているのであれば、その入試の時間に合わせなければいけないのは当然のことです。
②1日の勉強時間を確保するため
午前中に勉強すべき2つ目の理由は、単純に勉強時間を増やすためです。
大学受験に向けてやるべきことはとても多く、ほとんどの人は午後の勉強時間だけでは、間に合いません。
中期的な目標(テストや模試など)を設定し、そこから逆算して月間や週間の学習計画を立てるわけですが、この学習計画を本気で達成させようと思えば、午前中にゆっくり寝ている時間はないと思います。特に国公立大学を目指すのであれば、勉強する教科数が多いので、基本的に時間は足りません。
(2)入試を想定して生活習慣を設定する
だいたい9時からか9時30分から入試は始まると思います(共通テストは9時30分からです)。であれば、集中のピークが9時または9時30分ごろに来るように、生活習慣を作っておかないといけません。
9時に集中のピークが来るためには、〇時に寝て、◇時に起きて、起きた後は~をして、朝ご飯を△時に食べて、朝食後は~をして……
といったように入試の時間に合わせた生活習慣を作り、本番でそうなるように、練習をしたり、調整したりしないといけません。
(3)勉強開始時間を設定する
また、例えば「9時から勉強を開始する」と決めたのであれば、9時には勉強が開始できるように、そのための準備を終えておく計算で生活習慣を設定しましょう。
「本番を想定して9時から勉強を開始する」を「9時までに起きればいい」「9時までに学習の場に行っていればいい」といったレベルの低い読み替えをしないようにしましょう。目的は「入試の時間に集中のピークが来るように生活習慣を設定する」ことです。この目的を見失わないようにしましょう。
さらには、午後の勉強開始時間も本番の入試を想定して設定することが望ましいです。
本番では午後の試験開始が〇時だから、◇時にご飯を食べて、△時に仮眠やリフレッシュをして、■時は午後の学習の準備に入ろう
といったように、午後の勉強開始時間から逆算して、昼休憩の過ごし方を設定してみましょう。
※仮眠についてはこちらも参考にしてください→仮眠を計画的にとろう! 昼寝を導入しよう!
本気で受験に臨むのなら、ここまでストイックになるべきです。
「普段、だらだらと夜更かしして、寝たいだけ寝てるけど、本番では頑張ります」程度の気持ちでは、大学受験は戦えません。
☆どうしても朝起きられない、勉強中に必要以上に寝てしまう人へ
どうしても朝起きられない人や、勉強中に必要以上に寝てしまう人もいるようです。
まずは、仮眠や昼寝の導入を考えてみてください→仮眠を計画的にとろう! 昼寝を導入しよう!
仮眠や昼寝を導入してみても、それでもどうしても朝起きられない人や、勉強中に必要以上に寝てしまう人は、①克服するか、②受け入れるか、のどちらかを選択しましょう。
①克服する
克服するためには、原因を見つけて、その対策をしないといけません。
- 生活習慣、食事、運動、ストレスなどが原因の場合は、それらの改善を考えます。
- 体質、病気などが原因の場合は、睡眠外来など病院に行ってみましょう。
いずれにしても、様々な試行錯誤を繰り返し、長い時間をかけて少しずつ改善していかないといけません。
②受け入れる
受け入れる場合は、妥協するか、代替案を考えるかのどちらかにします。
- 妥協する場合は、(他の人よりも少ない)限られた勉強時間で、できることを考えてみましょう。場合によっては、志望校を変えることも視野に入れます。
- 代替案は、例えば「もう夜型の生活にしてしまう」などです。目標を達成するために必要な勉強時間を、「朝起きて午前中に勉強する」という方法以外で作り出します。
ただし、いずれにしてもリスクがあります。目標達成できないリスクと、本番で失敗してしまうリスクです。入試はやはり朝から開始されることがほとんどなので、それに慣れていないと力を発揮できないこともあります。
~参考~
☆【大学受験で成功するための100か条】大学受験で成功するためにやらなければいけないことを100個にまとめました!
☆解説動画・授業動画一覧(英語・数学・国語・理科・社会・小論文・勉強法)
大学受験で成功するための生活習慣
①午前中に勉強していますか? 入試を意識するなら必ず午前中に勉強しよう!
③気晴らし(スマホ、SNS、ゲーム、漫画、テレビなど)の時間をコントロールしよう!
大学受験で成功するための勉強量
①自分でできるようになるために復習しよう、復習のタイミングと管理の仕方
③「家でやればいいじゃん」と思う生徒へ、わざわざ自習室で勉強する必要はあるのか?
④午前中に勉強していますか? 入試を意識するなら必ず午前中に勉強しよう!
⑥大学受験のスタートライン(努力の量と質を最大にしようとしましょう。「大学受験の価値とは何か」についても解説しています)
大学受験で成功するためにやるべきこと一覧
(4)学習計画の王道
(5)勉強法の王道
(6)思考力