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(2)解説授業の原稿
anything butとnothing butを解説します。
anything butとnothing butの意味
anything butは「決して~ではない」という意味の表現で、not at allと同じ意味の表現です。
それに対して、nothing butは「~にすぎない」あるいは「~だけ」と訳す表現で、onlyと同じ意味の表現となります。
この2つは形が似ているので混同されやすいです。しかし、あることを知っていれば、この2つで迷うことはなくなります。
anything butとnothing butの使い方
そのあることを解説したいのですが、その前にまず、これらの使い方を英文で確認しましょう。
例えば、anything butは、
Their performance was anything but perfect.
このように使います。この例文を訳してみると、「彼らのパフォーマンスは、決して完璧ではなかった。」といったような意味になります。
それに対して、nothing butは、
It is nothing but an excuse.
このように使います。この例文を訳してみると、「それは言い訳に過ぎない。」といったような意味になります。
前置詞butの意味
それでは、これらの使い方が確認できたところで、この2つの意味で迷わないためのポイントを解説します。
この2つの表現で重要なポイントは、butです。
butは基本的に接続詞で使われ、「しかし」や「だが」といったような逆接を表します。このbutの接続詞の用法は、おそらくほとんどの人が知っていると思います。
しかし、butには前置詞としての用法もあるということは知っていたでしょうか。anything butとnothing butといったイディオムや慣用表現で使われるbutは前置詞として使われていることもあるのです。
butは前置詞として使った場合は、「~以外」という意味になります。この前置詞のbutはexceptと同じ意味になります。
anything butとnothing butの意味の原理
それでは、このbutの前置詞の意味を踏まえてanything butとnothing butを考えてみましょう。
anythingは「あらゆるもの」という意味で、butは「~以外」なので、anything butは「~以外のあらゆるもの」という意味になり、「~以外だったら何でもいい」ということになり、それはつまり「絶対に~ではダメ」ということなので、「決して~ではない』という意味になります。
また、nothingは「何もない」という意味で、butは「~以外」という意味なので、nothing butは「~以外何もない」ということになり、それはつまり「~だけ」ということなので、「~にすぎない」という意味になります。
このようにbutの前置詞の意味さえ知っておけば、この2つの表現で迷うことはなくなります。
前置詞butを使った表現
またついでに、この2つ以外で前置詞のbutを使った表現を2つ確認します。
まずは、cannot butですが、cannotは「~できない」でbutは「~以外」なので、cannot butで「~以外できない」ということは、「~せざるを得ない」となります。
- 原形不定詞をまとめました!(知覚動詞、使役動詞、help、受動態にするときの注意点、had better、would rather、cannot but、All you have to do is~)
そして、all butですが、allは「すべて」でbutは「~以外」なので、all butで「~以外のすべて」ということで、「ほとんど~」や「~も同然」といったような意味になります。
いかがだったでしょうか。これら以外にも前置詞のbutを使った表現はいくつかあるので、イディオムや慣用表現でbutを見つけたら、「~以外」という意味で考えてみると理解しやすくなると思います。
(3)解説授業の内容を復習しよう
(4)否定(英文法)の解説一覧
①anything butとnothing butで迷わないためのポイント(butの前置詞の意味、cannot but, all butについても解説しています)
②重要単語だけど、意外と知らない人が多い”quite”を解説します!(quiteとveryの違い、quiteの使い方、quiteを使った表現なども解説しています)
☆その他の英文法の解説はこちら→英文法の解説動画・授業動画一覧
(5)参考
☆覚えるべきイディオム一覧(助動詞、受動態、不定詞、分詞、動名詞、関係詞、比較、否定、群前置詞、動詞、名詞、形容詞、副詞)
☆ここに受験英文法が全てまとめてあります→英文法のすべて(解説・授業・確認テスト一覧)