話法の転換のルール完全解説(直接話法を間接話法に転換する、伝達動詞、時制、代名詞、時と場所を表す副詞、平叙文の転換、疑問文の転換、命令文の転換、感嘆文の転換、祈願文の転換)【英文法のすべて】

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話法の転換について解説します。

話法の転換とは、直接話法から間接話法に変える文法のことです。

話法の転換の4つのポイント

話法を転換するときは、以下の4つを変化させないといけません。

①伝達動詞
②時制
③代名詞
④時や場所を表す副詞

①伝達動詞

1つ目は、伝達動詞です。

直接話法の伝達動詞は主にsayなどですが、間接話法にするときは、直接話法の文の種類に応じてtellやaskなど、適切な伝達動詞に変化させないといけません。

②時制

2つ目の変化させるポイントは、時制です。

例えば、直接話法の伝達動詞がsaidと過去形であるとき、伝達内容が現在形で表されているときは、過去に言ったときの現在であるので、今から考えてみれば、伝達内容は過去形となります。

said,“現在形”→過去形

また、saidと言った後の伝達内容が過去形のときは、過去の時点から見てさらに過去の話をしているので、今から見れば大過去、つまり過去完了で書くことになります。

said,“過去形”→過去完了

③代名詞

続いて、3つ目のポイントは、代名詞です。

直接話法でIと言った場合は、話し手のことを指し、直接話法でyouと言えば、それは聞き手を意味します。

また、直接話法のthisは、その場から離れた地点で考えるとthatになります。

④時や場所などを表す副詞

4つ目のポイントは、時や場所などを表す副詞です。

例えば、直接話法でyesterdayと言った場合は、これを言った日の昨日であるので、今の時点から考えると、「その前の日」つまりthe day before といったように表現することになります。

例文で話法の転換のルールを確認

それでは例文を使って、話法の転換のルールを確認してみましょう。

平叙文1

まずは、直接話法が平叙文の場合です。平叙文とは、いわゆる普通の文のことで、肯定文や否定文などの文のことです。

直接話法で平叙文の場合は、間接話法の伝達動詞は、

tell 人 that ~
あるいは
say that ~

を使います。

She said to me, “I love you.”
→She told me that she loved me.

この例文の場合、平叙文なので、「tell 人 that ~」を使います。

そして、直接話法の中のIは話し手のことなので今回はsheとなり、直接話法で現在形ということは言った時点での現在なので、今から考えると過去の話なので過去形を使い、直接話法の中のyouは間接話法では聞き手meを表します。

平叙文2

次に、この例文も確認してみましょう。

He said, “I want this pen.”
→He said that he wanted that pen.

直接話法で平叙文であり、聞き手が示されていません。そのような場合は、「say that ~」を使います。

そして、直接話法の中のIは話し手であり、直接話法で現在形なので過去形を使い、直接話法のthisは離れた場所から考えると、thatになります。

疑問詞のない疑問文

次に、疑問文の話法の転換を確認します。

まずは、疑問詞のない疑問文の場合は、

ask 人 if ~

の形にします。例えば、

I said to her, “Are you free now?”
→I asked her if she was free then.

この例文の場合、直接話法で疑問詞のない疑問文なので、「ask 人 if ~」を使っています。

そして、直接話法でyouは聞き手を表し、直接話法の中で現在形なので間接話法では過去形であり、直接話法でnowつまり「今」は「話した時の今」なので、現時点から考えると、「その時」つまりthenとなります。

ちなみに、ifの所にwhetherを使うこともできるのですが、普通はifを使うことが多いようです。

疑問詞疑問文

疑問詞疑問文の場合は、

ask 人 間接疑問文

となります。

He said to me, “What did you buy?”
→He asked to me what I had bought.

この例文の場合、疑問詞疑問文なので、「ask 人 間接疑問文」となっており、直接話法のyouは聞き手を表し、直接話法で過去形となっているので、間接話法では過去完了を使います。

命令文

続いて、命令文の転換を考えてみます。

直接話法で命令文の場合、間接話法では

tell 人 to do ~

を使います。

He said to me, “Go to bed.”
→He told me to go to bed.

例えば、このような例文の場合、直接話法で命令文なので、「tell 人 to do ~」を使っています。toの後ろは動詞の原形を書きます。

お願い文(please文)

また、直接話法でpleaseとお願いしている場合は、

ask 人 to do ~

を使います。

I said to him, “Please open the door.”
→I asked him to open the door.

例えばこのような場合、直接話法ではpleaseとお願いの文を使っているので、間接話法では「ask 人 to do ~」を使い、toの後ろは動詞の原形としています。

誘い文(Let’s ~)

また、直接話法でLet’sのように誘っている場合、間接話法の伝達動詞は、suggest(提案する)を使い、

suggest that we should do ~

といったように間接話法では表します。

He said, “Let’s have a party tomorrow.”
→He suggested that we should have a party the next day.

例えばこのような例文があった場合、直接話法ではLet’sを使っているので、間接話法で「suggest that we should ~」を使い、shouldは助動詞なのでその後ろは動詞の原形となり、直接話法でtomorrowと言った場合は、言った時点の明日なので、現時点から考えると、その次の日つまりthe next dayとなります。

感嘆文

それでは最後に、感嘆文や祈願文といった、特殊な文の転換を確認します。

直接話法で感嘆文の場合、間接話法の伝達動詞はexclaimやcry outなど、「叫ぶ」を意味する動詞が使われます。そしてその後ろは、whatやhowなどを使ったり、that節の中でveryなどの強調語を使ったりして表現します。

She said, “How nice this is!”
→She exclaimed how nice that was. / She cried out that that was very nice.

例えばこのような例文があった場合、直接話法の中で感嘆文を使っているので、伝達動詞は「exclaimed how ~」を使ったり、「cried out that ~」とし、that節の中でveryを使って強調したりします。

また、直接話法でthisといった場合はthatとなり、直接話法の現在形は過去形となるのでした。

祈願文

次に、直接話法でMayから始まる祈願文となっている場合、間接話法に変えると、伝達動詞は「祈る」を意味する

pray that ~

を使います。

He said, “May the Force be with you!”
→He prayed that the Force might be with me.

例えばこのような例文があったとしましょう。直接話法で祈願文を使っているので、間接話法では「prayed that ~」を使っています。

そして、現在形のMayを過去形にし、直接話法のyouを聞き手のmeに変えます。

以上が話法の転換のルールです。ただし、今回お伝えしたことは基本的なルールであり、状況などによってはルール通りにならない場合もあります。会話をしている時や場所などをよく確認して柔軟に対応するようにしてください。

(3)解説授業の内容を復習しよう

話法の転換のルールテスト

話法の転換テスト

(4)話法・一致(英文法)の解説一覧

話法の転換のルール完全解説(直接話法を間接話法に転換する、伝達動詞、時制、代名詞、時と場所を表す副詞、平叙文の転換、疑問文の転換、命令文の転換、感嘆文の転換、祈願文の転換)

時制の一致の例外(そもそも時制の一致とは何か、常に現在形になる場合、常に過去形になる場合、時・条件を表す副詞節では未来を表すwillは使わないについても解説しています)

☆その他の英文法の解説はこちら→英文法の解説動画・授業動画一覧

(5)参考

話法(英文法)の解説・授業・確認テスト一覧

英文法の解説動画・授業動画一覧

英文法確認テスト一覧

覚えるべきイディオム一覧(助動詞、受動態、不定詞、分詞、動名詞、関係詞、比較、否定、群前置詞、動詞、名詞、形容詞、副詞)

☆ここに受験英文法が全てまとめてあります→英文法のすべて(解説・授業・確認テスト一覧)

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