「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな」の解説

①枕詞・序詞・掛詞

・なし

②助動詞と助詞の文法的説明

・「て」は逆接の接続助詞

・「し」は過去の助動詞の連体形

・「や」は疑問の係助詞

・「も」は係助詞

・「ぬ」打消しの助動詞の連体形

・「にし」:「に」は完了の助動詞の連用形、「し」は過去の助動詞の連体形

・「かな」は詠嘆の終助詞

③句切れ

・句切れなし

④現代語訳

それが月かどうかも分からない間に雲に隠れてしまった真夜中の月のように、久しぶりにめぐり会ったのに、それがあなたかどうかも分からない間に、すぐに帰ってしまったことだ。

⑤その他解説

・「めぐる」は「月」の縁語

・「それ」は月とあなた(友人)の両方を指している。