(1)解説授業動画
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(2)解説授業の原稿
2つの仮定法未来
仮定法未来の構文は、2通りあります。
①1つ目は、if節の中にwere toを使う構文です。
If S’ were to 動詞の原形, S would / could / might V ~
②2つ目は、if節 の中にshouldを使う構文です。
〈条件節〉
If S’ should 動詞の原形,
〈帰結節〉
S would/could/might/will/can/may +V ~
命令文 / please ~
if節の中でwere toを使う構文
基本的にwere toを使った構文は、絶対に起こりえない未来を表す時に使いますが、起こりうる可能性が少しはあるような未来にも使うことがあります。
帰結節の方の形は、基本的には起こりえない未来を表しているので、would / could / mightといった推量の助動詞の過去形、つまり弱い推量の助動詞を使います。
例文で確認
例文で確認してみると、
If the sun were to rise in the west, I wouldn’t change my mind.
If節の中では、「太陽が西から昇れば」というように絶対に起こりえない未来を表しているのでwere toを使っており、帰結節では弱い推量のwouldを使っています。
この例文の意味としては、
「もし太陽が西から昇るようなことがあったとしても、私は決心を変えないだろう。」
といったような意味になります。
if節の中でshouldを使う構文
次に、if節の中でshouldを使う構文ですが、こちらは、起こる可能性がゼロではないけど、話し手が起こる可能性が低いと思っているときに使う構文です。
訳し方も、「万が一~」というように訳すのが定番です。
そして、帰結節なのですが、were toと同様に、実現の可能性が極めて低いと思えば、弱い推量の助動詞(would/could/might)を使います。
しかし、もしかしたら起こるかもしれないと話し手が考えているとき、あるいは起こってほしいと望んでいるときは、弱い推量の助動詞ではなく、弱くはない推量の助動詞、つまり、助動詞の現在形(will/can/may)が使えます。さらに、命令文やpleaseといった文を帰結節に持ってくることもできます。この部分が他の仮定法とは大きく違う部分なので、仮定法未来でshouldを使うときは、特に注意してください。
例文で確認
例文で確認します。
If he should come here, please call me.
If節の中でshouldを使っていて、仮定法未来となっており、基本的には「彼はここに来ない」と思ってはいるが、「もしかしたら来るかもしれない」あるいは「来てほしい」と思っているので、pleaseの文を帰結節に持ってきています。
この文の意味としては、
「万が一彼がここに来たら、私に電話をしてください。」
といったような意味になります。
(3)解説授業の内容を復習しよう
(4)仮定法(英文法)の解説一覧
①仮定法過去と仮定法過去完了は原理から理解しましょう!(仮定法過去で過去形を使う理由、仮定法過去完了で過去完了形を使う理由、助動詞の過去形を使う理由)
②混合型の仮定法の解説(「仮定法過去完了→仮定法過去」、「仮定法過去→仮定法過去完了」)
③as if節の時制に注意しよう(仮定法過去と仮定法過去完了のどちらを使うべきか)
④2つの仮定法未来(if S were to / if S should、if S shouldの訳し方、if S shouldの帰結節の特殊な点)
⑤潜在仮定法(if節のない仮定法)の見抜き方のポイントは、弱い推量の助動詞のwould, could, mightがあるかどうかです。
⑥仮定法現在とは何かの解説(that節の中でshould+動詞の原形または動詞の原形を使うとき、要求・命令・主張・提案の動詞の後のthat節、要求や願望の形容詞の後のthat節)
☆その他の英文法の解説はこちら→英文法の解説動画・授業動画一覧
(5)参考
☆覚えるべきイディオム一覧(助動詞、受動態、不定詞、分詞、動名詞、関係詞、比較、否定、群前置詞、動詞、名詞、形容詞、副詞)
☆ここに受験英文法が全てまとめてあります→英文法のすべて(解説・授業・確認テスト一覧)