絶対値を含む不等式の証明(結果の利用)

(1)問題概要

絶対値を含む不等式を証明する問題。

(2)ポイント

絶対値を含む不等式も、根号を含む不等式と同様に、両辺を2乗したものを証明します。

つまり、

(左辺)²>(右辺)²

を示します。

②不等式の証明なので、

(左辺)²-(右辺)²=……

(左辺)-(右辺)=~~

(左辺)-(右辺)=__>0

よって、(左辺)²-(右辺)²>0となるので、(左辺)²>(右辺)²は示された。

のフォーマットで証明してください。

※式変形の方法としては、

ⅰ)因数分解

ⅱ)平方完成

ⅲ)相加平均・相乗平均の大小関係

ⅳ)微分して増減表をかく

の4パターンがあることを知っておきましょう。

③そして、

(左辺)≧0、(右辺)≧0なので、(左辺)>(右辺)は成り立つ。

と最後に書き加えて証明完了です。

※A≧0、B≧0のとき、A≧B⇔A²≧B²

④また、絶対値を含む不等式の証明は、前の問題の結果を利用することが多いので注意が必要です。

例えば、前の問題で、

|a+b|≦|a|+|b|

が示されているのであれば、

aをa+bに、bを-bにして、

|a+b-b|≦|a+b|+|-b|

つまり、

|a|≦|a+b|+|b|

も成り立っていると言えるのです。

(3)必要な知識

(4)理解すべきコア