(1)解説授業動画
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(2)解説授業の原稿
仮定法現在とは
仮定法現在とは、that節の中で、「should +動詞の原形」あるいは「動詞の原形」を使う文法のことです。
仮定法現在を使う2つのパターン
では、どのようなときにthat節の中が仮定法現在になるのかというと、
①主節の動詞がdemand / order / insist / suggestなど要求・命令・主張・提案を表す動詞を使っている場合と、
②It is 形容詞+that節の構文で、形容詞がnecessary / essential / natural / importantなど、要求や願望を表す形容詞が使われているときのthat節の中
で仮定法現在は使います。
that節で仮定法現在を使う動詞は、要求・命令・主張の頭文字をとって、養命酒(要命主)などといった語呂合わせがよく使われています。
例文で確認
それでは例文で仮定法現在を確認してみましょう。
例文①:「彼女は私がリーダーになるように提案した。」
例えば、
「彼女は私がリーダーになるように提案した。」
という日本語を英語にしてみます。すると、以下のように書けます。
She suggested that I should be the leader.
She suggested that I be the leader.
suggestという提案を表す動詞を使っているので、そのthat節の中では、「should+動詞の原形」あるいは「動詞の原形」を使います。
上の文では、助動詞shouldの後ろなのでbeが動詞の原形になるのは問題ないかと思いますが、下の文では助動詞がないにもかかわらず、仮定法でなければamやwasとなるところをbeとしているというところに注意してください。
ちなみに、イギリスではshouldを使うことが多く、アメリカでは動詞の原形を使うことが多いようです。
例文②:「その法案が議会を通過するのが重要だ。」
続いて、
「その法案が議会を通過するのが重要だ。」
これを英語にしてみると、次のようになります。
It is important that the bill should pass the Diet.
It is important that the bill pass the Diet.
It is 形容詞の構文で、形容詞がimportantになっているので、そのthat節の中では、「should+動詞の原形」あるいは「動詞の原形」が使われています。
今回も、下の文を見てみると、主語がthe billとなっているので、仮定法の文でなければ、三単現のsをつけるべき(passes)ところです。しかし、It is importantとなっているので、そのthat節の中では三単現のsは付けずに、原形(pass)を書きます。
このように、仮定法現在を要求する動詞や形容詞がある場合のthat節の中では、主語の後ろが動詞の原形になっていることがあることに注意してください。
(3)解説授業の内容を復習しよう
(4)仮定法(英文法)の解説一覧
①仮定法過去と仮定法過去完了は原理から理解しましょう!(仮定法過去で過去形を使う理由、仮定法過去完了で過去完了形を使う理由、助動詞の過去形を使う理由)
②混合型の仮定法の解説(「仮定法過去完了→仮定法過去」、「仮定法過去→仮定法過去完了」)
③as if節の時制に注意しよう(仮定法過去と仮定法過去完了のどちらを使うべきか)
④2つの仮定法未来(if S were to / if S should、if S shouldの訳し方、if S shouldの帰結節の特殊な点)
⑤潜在仮定法(if節のない仮定法)の見抜き方のポイントは、弱い推量の助動詞のwould, could, mightがあるかどうかです。
⑥仮定法現在とは何かの解説(that節の中でshould+動詞の原形または動詞の原形を使うとき、要求・命令・主張・提案の動詞の後のthat節、要求や願望の形容詞の後のthat節)
☆その他の英文法の解説はこちら→英文法の解説動画・授業動画一覧
(5)参考
☆覚えるべきイディオム一覧(助動詞、受動態、不定詞、分詞、動名詞、関係詞、比較、否定、群前置詞、動詞、名詞、形容詞、副詞)
☆ここに受験英文法が全てまとめてあります→英文法のすべて(解説・授業・確認テスト一覧)