(1)解説授業動画
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(2)解説授業の原稿
不完全自動詞とは何か
今回は不完全自動詞について解説します。
不完全自動詞とは、補語つまりCを必要とする自動詞のことです。
よって、不完全自動詞を使った文はSVCの第2文型となります。
ちなみに、自動詞とは目的語つまりOを取らない動詞のことです。逆に、目的語をとる動詞のことを他動詞といいます。
また、補語を必要としない自動詞(SVの第1文型となる自動詞)のことを完全自動詞といいます。
この不完全自動詞あるいはSVCの第2文型において重要なことは、Cつまり補語は名詞か形容詞しかなれないということです。この点が重要になります。
- 英語を学習する上で必要な5文型の基礎知識(なぜ5文型を勉強する必要があるのか、文の要素S, V, C, Oと品詞、自動詞と他動詞、修飾語、補語の働き、各文型のポイントと訳し方についても解説しています)
例を使って不完全自動詞の使い方を確認
それでは実際に例を使って不完全自動詞の使い方を確認してみます。
感覚を表す自動詞(taste、look、smell、sound、feelなど)
不完全自動詞の代表的な例としてはtaste、look、smell、sound、feelなどの感覚を表す自動詞です。
例えば、
taste sweet
で「甘い味がする」といったような意味になります。
このように、tasteという自動詞は基本的に単独で使うことはなく、sweetといったような補語を伴います。そのためtasteは不完全自動詞です。
そしてポイントは、sweetは形容詞であるということです。形容詞なので、SVCのCの位置にくることができます。
なぜ”taste sweetly“が誤りなのか
このことが理解できていれば、「taste sweetly」というのは文法的に誤りであることが分かると思います。
なぜこれが誤りかというと、sweetlyは副詞なので補語にはならないからです。
tasteは不完全自動詞なので補語を必要とします。そのためtasteの後ろは副詞ではなく、形容詞を書くようにしましょう。
その他の例
これらのような感覚を表す不完全自動詞以外にもSVCの形となる表現はたくさんあるので、いくつか確認してみます。
sit still
で「じっと座る」という意味になります。sitが自動詞でstillが補語となっています。
また、
keep calm
で「冷静を保つ」という意味であり、
go bad
で「悪くなる」つまり「腐る」という意味になります。あるいは、
turn red
で「紅葉する」という意味になります。
いかがだったでしょうか。自動詞+補語の形になる表現はまだまだたくさんあります。英語を学習する上でそういった表現を見つけたら、セットで覚えておくとよいでしょう。
(3)解説授業の内容を復習しよう
(4)文型(英文法)の解説一覧
①英語を学習する上で必要な5文型の基礎知識(なぜ5文型を勉強する必要があるのか、文の要素S, V, C, Oと品詞、自動詞と他動詞、修飾語、補語の働き、各文型のポイントと訳し方についても解説しています)
②不完全自動詞(補語を必要とする自動詞)の解説(なぜtaste sweetlyが文法的に誤りかも解説しています)
③同族目的語を使った表現(「夢を見る」はsee a dreamではありません)
☆その他の英文法の解説はこちら→英文法の解説動画・授業動画一覧
(5)参考
☆覚えるべきイディオム一覧(助動詞、受動態、不定詞、分詞、動名詞、関係詞、比較、否定、群前置詞、動詞、名詞、形容詞、副詞)
☆ここに受験英文法が全てまとめてあります→英文法のすべて(解説・授業・確認テスト一覧)