「ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり」の解説

①枕詞・序詞・掛詞

・「しのぶ」が「しのぶ草」と「偲ぶ」を掛けた掛詞

②助動詞と助詞の文法的説明

・「や」は詠嘆の間投助詞(訳さない)

・「けり」は詠嘆の助動詞の終止形

・「なり」は断定の助動詞の連用形

③句切れ

・句切れなし

④現代語訳

宮中の古びた軒端に生えているしのぶ草を見ると、いくら偲んでもやはり偲びきれない(宮中が栄えていた)古き良き時代であることよ。

⑤その他解説

・「百敷」は宮中のこと

・古文において「昔」は、「栄えていた古き良き時代」という意味になる。