「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな」の解説

①枕詞・序詞・掛詞

・なし

②助動詞と助詞の文法的説明

・「ぬる」は完了の助動詞の連体形

・「かな」は詠嘆の終助詞

③句切れ

・句切れなし

④現代語訳

遠い昔に栄えた奈良の都で咲いていた八重桜が、今日はこの九重の宮中で、いっそう美しく咲き誇っているではありませんか。

⑤その他解説

・「八重桜」:桜の一種で花弁が八重に重なる。

・「九重」:宮中のこと。白を九つの門で囲ったことから。

・「今日」と「いにしへ」、「九重」と「八重」がそれぞれ呼応している。