(1)歌物語の基本パターン
①問題や困難が発生。
→②すばらしい和歌を詠む。
→③周りの人(夫・妻・親など)、偉い人(天皇・高貴な身分の人など)、神や自然などの心を動かす。
→④問題や困難が解決する。
→⑤出世・結婚などハッピーエンド。
単純ですが、これが基本の流れとなります。古文の時代の人々はこの流れが基本となるほど、和歌の力を信じていたわけです。
また、この基本の流れとならなかった場合、
①基本の流れとならなかった理由は何か
②どういう結末を迎えたか
を確認しましょう。
(2)すばらしい和歌の条件
①技巧を凝らした(修辞法を使った)ものであること
②裏の文脈(主題)が隠れていること
③当意即妙であること
この3点が「すばらしい和歌」の条件です。
①修辞法についてはこちらを参照してください→和歌の修辞法一覧
②直接言いたいことを言わず、修辞法や比喩を使って言いたいことを伝えるのも重視されている技術です。
③当意即妙とは「その時と状況に即している」という意味です。その場で、状況に合わせた内容の和歌を詠むことは、高く評価されていました。
※和歌の解釈についてはこちらを参照してください→和歌の解釈の解説
~参考~
☆古文文法に関する解説動画一覧はこちら→古文文法の解説動画・授業動画一覧
☆古文文法がすべてまとめられています→古文文法のすべて
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