(1)解説授業動画
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(2)解説授業の原稿
“as if ~”の構文
as if節の時制の注意点を解説します。
S V ~ as if S′+過去形 (仮定法過去)
as ifの後ろに主語+過去形つまり仮定法過去を使った場合は、「まるで…であるように~」と訳し、
S V ~ as if S′had p.p. (仮定法過去完了)
as ifの後ろに主語+過去完了つまり仮定法過去完了を使った場合は、「まるで…だったかのように~」と訳します。
仮定法過去は今の仮定を表し、仮定法過去完了は過去の仮定を表します。
as if節の時制の注意点
しかし、ここで注意したいのが、「何を基準にしての今なのか」あるいは「何を基準にしての過去なのか」という点です。
as ifの場合、基準となっているのは主節の時制です。
すなわち、主節の動詞が基準となって、その主節の動詞と同じ時制であれば仮定法過去を使い、主節の動詞を見て、その動詞よりも過去の話であれば仮定法過去完了を使います。
例文を使って確認
4つの例文を使って解説します。
例文①:She looks as if she saw a ghost.
まず1番目の例文は、主節の動詞は現在形(looks)で、as if節は過去形(saw)つまり仮定法過去を使っています。
この場合、主節は今の話をしており、as if節も今の話をしています。
そのため、この例文を日本語に訳すと、
「彼女は(今)幽霊を見ているかのような顔を(今)している。」
ということになります。
例文②:She looks as if she had seen a ghost.
続いて、2番目の例文では、主節は現在形(looks)であるのに対し、 as if節では過去完了(had seen)つまり仮定法過去完了を使っています。
そのため、主節は今の話をしているのに対し、 as if節は過去の話をしています。
よって2番目の例文を訳すと、
「彼女は(過去に)幽霊を見たかのような顔を(今)している。」
という意味になります。
例文③:She looked as if she saw a ghost.
3番目の例文では主節が過去形(looked)なのに対し、as if節は過去形(saw)つまり仮定法過去を使っています。
この場合、主節が表す時は過去であり、 as if節も同じ時なので過去を表します。
こうなると、訳は、
「彼女は(その時)幽霊を見ているような顔を(その時)していた。」
となります。
例文④:She looked as if she had seen a ghost.
最後に、4番目の例文ですが、主節は過去形(looked)を使っているのに対し、as if節は過去完了(had seen)つまり仮定法過去完了を使っています。
この場合は、主節は過去を表しているのに対し、 as if節はそれよりも前なので大過去(過去の過去)を表していることになります。
そのため、4番目の例文の訳は、
「彼女は、(その時よりさらに前に)幽霊を見たかのような顔を(その時)していた。」
という意味になります。
(3)解説授業の内容を復習しよう
(4)仮定法(英文法)の解説一覧
①仮定法過去と仮定法過去完了は原理から理解しましょう!(仮定法過去で過去形を使う理由、仮定法過去完了で過去完了形を使う理由、助動詞の過去形を使う理由)
②混合型の仮定法の解説(「仮定法過去完了→仮定法過去」、「仮定法過去→仮定法過去完了」)
③as if節の時制に注意しよう(仮定法過去と仮定法過去完了のどちらを使うべきか)
④2つの仮定法未来(if S were to / if S should、if S shouldの訳し方、if S shouldの帰結節の特殊な点)
⑤潜在仮定法(if節のない仮定法)の見抜き方のポイントは、弱い推量の助動詞のwould, could, mightがあるかどうかです。
⑥仮定法現在とは何かの解説(that節の中でshould+動詞の原形または動詞の原形を使うとき、要求・命令・主張・提案の動詞の後のthat節、要求や願望の形容詞の後のthat節)
☆その他の英文法の解説はこちら→英文法の解説動画・授業動画一覧
(5)参考
☆覚えるべきイディオム一覧(助動詞、受動態、不定詞、分詞、動名詞、関係詞、比較、否定、群前置詞、動詞、名詞、形容詞、副詞)
☆ここに受験英文法が全てまとめてあります→英文法のすべて(解説・授業・確認テスト一覧)