読解力とは、筆者や話者の主張や意図を読み取る力のことです。では、読解力を身に着けるために必要なものは何なのでしょうか?
(1)前提となる知識
まず、読解力の前提となる知識が3つあります。
- 語彙
- 文法
- 教養(背景知識・常識)
この3つです。
まず、読もうとしている文章の①語彙と②文法が身に着いていなければ、正確に読むことができないのは当然です。
そして読解で特に重要だけど、ほとんどの人が見落としてしまっているのが③教養です。
「単語や文法は分かっているのに、なぜか読めない」
とよく相談されますが、その原因は教養不足です。
教養(背景知識・常識)が足りなければ、筆者や話者と同じ視点や価値観で社会や世界を見ることができないので、「何かよくわからない」状態になるのです。
現代文であれば現代の社会や世界についての考え方や知識、古文であれば古文常識、外国語であればその国の習慣や文化に関する知識がなければ、正確に読み解くことは難しくなります。
そして困ったことに、学生は(多くの日本人は)①語彙と③教養が大きく足りていません。
むしろ語彙や教養を増やす取り組み(様々なことに興味を持つ、気になることや分からない言葉を調べてみるといったこと)を軽視しているようですらあります。
語彙力は全ての学びの基礎となるものなので、気になることや分からない言葉などがあればすぐに調べるクセをつけましょう。
☆参考:現代社会に関する教養一覧
(2)分析力
読解力に必要な2つ目の力は、分析力です。
文章構造を分析し(主に序論・本論・結論の3つに分析し)、それぞれの役割(例示、対比、譲歩、理由、結果など)を考えたり、どこに筆者の主張があるかを探したりする力です。
長文系の設問は主に、この力を問うています。
(3)要約力
そして(2)で分析して得たものを、まとめる力も必要です。
文章全体を通して筆者が伝えたいこと、段落ごとで筆者が言いたいことをまとめる力も養わなければいけません。
これは、普段から読んだ文章などをまとめて人に伝える訓練を積むことで養うことができます。
どのようなものでも、読んだり知ったりしたことがあれば人に分かりやすく話すようにしてみてください。
そうすれば、自分は要約力を高めつつ学びを深められ、相手は教養が増えることとなります。
☆参考:知的な対話をしよう
~参考~
☆【大学受験で成功するための100か条】大学受験で成功するためにやらなければいけないことを100個にまとめました!
☆解説動画・授業動画一覧(英語・数学・国語・理科・社会・小論文・勉強法)
大学受験で成功するためにやるべきこと一覧
(4)学習計画の王道
(5)勉強法の王道
(6)思考力