最高位の数(常用対数の利用)

(1)問題概要

最高位の数を求める問題。

(2)ポイント

まず、最高位の数は常用対数を利用します。手順は以下の通りです。

①常用対数(底が10の対数)でとる。

対数の計算公式と、与えられている常用対数の値(だいたいlog₁₀2=0.3010とlog₁₀3=0.4771が与えられています)を使って、①の値を求める。

③②で求めた値の小数部分をtとすると、

log₁₀a<t<log₁₀(a+1)

となった場合、求める最高位の数はaとなる。

この手順となります。

③について補足すると、kの整数部分をs、小数部分をtとすると(k=s+t)、

log₁₀N=k ⇔ N=10のk乗

という対数の定義から、

N=10の(s+t)乗となります。

つまり、

N=(10のs乗)×(10のt乗)

であり、sは整数なので、

Nは(10のt乗)したものに10をs回掛けたもの

と言うことになります。

よって、Nの最高位の数は、10のt乗の最高位の数であり、

log₁₀a<t<log₁₀(a+1)

となれば、

a<10のt乗<a+1

となるので、10のt乗の最高位の数はaとなります。

(3)必要な知識

(4)理解すべきコア