放射性崩壊

(1)例題

質量数238, 原子番号92のウランが、質量数206, 原子番号82の鉛に変化するためには、何回のα崩壊と何回のβ崩壊をするか。

(2018年センター試験本試物理第6問問2)

(2)答案

質量数238, 原子番号92のウランが、質量数206, 原子番号82の鉛に変化するまでのα崩壊の回数をx、β崩壊の回数をyとすると
原子番号:238−206=4x
質量数:92−82=2x−y
∴ x=8, y=6
したがって、α崩壊を8回、β崩壊を6回

(3)解法のポイント

α崩壊では、原子核内からヘリウム原子核が放出されるので、原子番号が2減少し、質量数が4減少した原子核になります。

β崩壊では、原子核内の中性子が陽子と電子に崩壊し、中性子が1個減り陽子が1個増えます。よって、原子番号が1増加し、質量数は変化しない原子核になります。

(4)必要な知識

①放射性崩壊