倒置による強調・倒置による語順の変化のルール(問題と答え)【英文法のすべて】

☆問題のみはこちら→倒置による強調・倒置による語順の変化のルール(問題)


①否定語または準否定語を強調するために文頭に倒置させたときの語順は?

→疑問文の語順(助動詞+S+V、または、be動詞+S)

②The third edition was on sale no sooner than the fourth was being planned.をno soonerを文頭に置いて強調せよ。

→No sooner was the third edition on sale than the fourth was being planned.
※否定語(no sooner)が文頭に来るので、疑問文の語順になっている。
※訳:第3版が販売されるとすぐに、、第4版が計画されていた。

③He had hardly left home when it began to rain.のhardlyを文頭において強調せよ。

→Hardly had he left home when it began to rain.
※準否定語(hardly)が文頭に来るので、疑問文の語順になっている。
※訳:彼が家を出たとたん雨が降り出した。

④She allowed me to go there in no circumstances.のin no circumstancesを文頭に置いて強調せよ。

→In no circumstances did she allow me to go there.
※否定語(in no circumstances)が文頭に来るので、疑問文の語順になっている。
※訳:いかなる事情があろうとも、彼は私がそこへ行くことを許さなかった。

⑤You feel cool only when it rains.のonly when it rains.を文頭に置いて強調せよ。

→Only when it rains you feel cool.
※onlyも意味上は否定語に近いので文頭に置く場合は、疑問文の語順となる。
※訳:雨が降る場合しか涼しく感じない。

⑥Had the war ended two years earlier, how many lives would have been saved!

→その戦争が2年早く終わっていたら、どれほど多くの人命が救われただろうか。
※仮定法におけるifの省略。
※元の文:If the war had ended two years earlier, how many lives would have been saved!

⑦Should anything happen to her, call me at once.

→万一彼女に何かあったら、すぐに私に電話してください。
※仮定法におけるifの省略。
※仮定法でshouldを使うのは仮定法未来で、「万一~ならば」と訳す。
※元の文:If anything should happen to her, call me at once.

⑧Unbelievable as it was, they welcomed us.

→信じがたいことだが、彼らは私たちを歓迎した。
※譲歩の接続詞asを使うときは倒置を伴うことが多い。

⑨Try as he may, he can not lift the rock.

→どんなにやってみても、彼はこの岩を持ち上げられない。
※譲歩の接続詞asを使うときは倒置を伴うことが多い。

⑩Such was his sorrow that he couldn’t eat anything.

→彼の悲しみはとても大きかったので、彼は何も食べられなかった。
※SVCのCを文頭に置いて強調する場合、VSの語順になる。
※この場合のsuchは、so greatの意味である。
※元の文:His sorrow was such that he couldn’t eat anything.

⑪Happy look laughing people.

→笑う人は幸せに見える。
※SVCのCを文頭に置いて強調する場合、VSの語順になる。
※元の文:Laughing people look happy.

⑫Right you are.

→君は正しい。
※SVCのCを文頭に置いて強調する場合でも、Sが代名詞の場合は倒置が起きない。
※元の文:You are right.

⑬That I couldn’t say.

→そのことは言えなかった。
※目的語を文頭に置いて強調する場合は、倒置は起きない。
※元の文:I couldn’t say that.

⑭Down came the rain.

→雨が落ちてきた。
※方向や場所などの副詞を文頭において強調するときは、VSの語順になる。
※元の文:The rain came down.

⑮Down it came.

→それが落ちてきた。
※主語が代名詞の場合は、普通SVのままである。
※元の文:It came down.


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~参考~

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