「みかき守 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ ものをこそ思へ」の解説

①枕詞・序詞・掛詞

・「みかき守衛士のたく火の」が「夜はもえ」を導く序詞

②助動詞と助詞の文法的説明

・「は」は係助詞

・「つつ」は反復や継続を表す接続助詞

・「こそ」は係助詞(已然形結び)

③句切れ

・句切れなし

④現代語訳

宮中の門を守る衛士のたくかがり火は、夜は赤々と燃えているが、昼間は消えているように、私の恋心も夜は燃え上がるが、昼には消え入るばかりにもの思いに苦しんでいるのです。

⑤その他解説

・「御垣(みかき)守」:宮中の門を護衛するために諸国から交代で使えた兵士のこと。