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「朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木」の解説

①枕詞・序詞・掛詞

・なし

②助動詞と助詞の文法的説明

・特になし

③句切れ

・句切れなし

④現代語訳

だんだんと夜が明けて明るくなってくるころ、宇治川に立ちこめた川霧が途切れ途切れに晴れてきて、辺り一面に現れてくる川瀬のあちこちに打ち付けられた網代木であるよ。

⑤その他解説

・宇治川は琵琶湖を水源に今日との南を流れる川。

・「わたる」は補助動詞で使えば、「~し続ける」や「一面に~する」といった意味になる。

・「網代」は氷魚(ひお、鮎の稚魚のこと)を取るために川の浅瀬に来や竹を編んだ簀(す)を並べた仕掛け。冬の風物である。簀を固定するために川に打ち付ける杭が「網代木」。

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