英作文の学習は、(1)表現のかたまりのストック、(2)実践演習、(3)新たな表現のかたまりのストック、の3つのステップを繰り返すことで行います。
(0)英作文の学習を始める前に
①まずは基本的な英単語と文法がインプットされていることが前提となります。もし単語と文法の基礎ができていな場合は、そちらの学習に取り組んでください。
②英作文におけるよくある間違いを確認してください。
(1)表現のかたまりのストック
英作文の学習は表現のストックから始まります。ポイントとして、
- 表現やフレーズをかたまりでストックする
- 例文や模範解答をマネする(パクる)
この2つが重要です。
日本語的に正しく単語を並べても、英語の文にはならないことが多いです。なぜなら英語は、「この単語が来たら、次はこの単語が来る」「この単語に対応する単語はこれ」といったものが決まっているからです(コロケーションといいます)。
そのため英作文は、「表現をいくつかの単語のかたまりで覚え、それらをつないでいく」ことが必要なのです。
よって、英作文の学習のためには、例文や模範解答など実際に使われている文から「表現のかたまり」を抜き出し、ストックしていかないといけないのです。
☆以下に「表現のかたまり」のストックがあります。これらを参考に、自分なりの「表現のかたまり」を追加し、自分だけの英作文フレーズ集を作りましょう。
(2)実践演習
①実際に書いてみましょう。
まずは時間などは気にせず取り組んでみるとよいでしょう。ポイントとしては、
- 自分でストックした「表現のかたまり」を使ってみようとする。
- 調べて書く場合は、単語だけでなく例文を必ず調べる。
- 模範解答を読んで、マネをする(パクる)。
です。とにかく、表現は「かたまり」で使うことです。そして、実際に使われている文や、正しいとされている文をどんどんマネしましょう。
英作文はマネをすることで上達します。たまに、模範解答と同じ表現を使うことをためらう人がいますが、ためらう必要はありません。どんどんパクってください(模範解答も、所詮、誰かが書いている文から表現をパクったものの寄せ集めです)。
②英作文の書き方の手順を守って書きましょう。
③英作文の学習をした後には必ず分析をしましょう
1.文章構成の分析
序論→本論→結論の3段構成となっているか(字数に応じて、本論は2~3つになる)確認しましょう。
2.誤字・脱字チェック
誤字・脱字がある状態で、提出をしないようにしましょう。
また、他の人(採点者)が見て、他の文字と間違えてしまいそうなものは修正するようにしましょう。注意点は、「自分が分かるか」ではなく、「他の人(採点者)が分かるか」どうかです。この点を間違えないようにしましょう。
3.文法チェック
適切な位置に適切な品詞となっているか確認しましょう。
※文法的に間違っている英作文の例→よくあるNG英作文
4.今まで使ったことない単語や表現を使った場合は、使い方が正しいかチェック
今まで使ったことも見たこともない単語や表現は、使い方が間違っている可能性が高いです。必ず、例文を調べて、使い方を確認してください。
4.模範解答を分析
模範解答で使われている表現で、使えそうなものはどんどんマネをしましょう。詳しくはこちら→マネ(模倣)をすることで効率よく学習しよう! 「学ぶ」ことは「まねる」ことなのです。
6.自分のストックをチェック
今まで自分でストックしてきた英作表現の中から、使えそうなものがないか確認してみましょう。
☆誰かに添削を依頼するときは、この6つの分析を自分でしてから提出するようにしましょう。これらの分析は自分でやるべきものです。けっして誰かに代行させないようにしましょう。
(3)新たな表現のかたまりのストック
(2)の段階で、調べた「表現のかたまり」は必ずストックして、次回使えるようにしてください。
また、英作文を添削してもらったものや模範解答などから、使えそうな「表現のかたまり」は全て抜き出し、自分のフレーズ集にストックしておいてください。
このように、「表現のかたまり」をストックし続けていれば、いずれ自分の書きたいことをストックを組み合わせて、自在に書けるようになるでしょう。
☆英作文に関する解説動画
①「~するのに時間やお金がかかる」を英語でどのように言いますか?(It takes (人) 時間 to do~、It costs (人) お金 to do~、spend 時間・お金 (on) ~ing)
②How much is the price?は間違っています!(「いくらですか」を英語でどのように書くか解説します)
~参考~
☆英文法のすべて ←ここに受験英文法が全てまとめてあります。