【質問パターン】
- 現代文はどのように勉強すればいいのですか?
- 現代文の点が取れません。
【回答】
現代文の学習は以下の3段階で取り組みましょう。
(1)語彙力の強化
まずは語彙力の強化をしましょう。
現代文の点数が安定しない一番の原因は、語彙力不足です。
残念ながら、ほとんどの学生は語彙力が十分なレベルに達していません。そのため、語義をあいまいなまま読んでしまい、安定した読解にならないのです。
語彙力を強化するためにやるべきことは↓の2つです。
①漢字は漢検2級レベルまでを学習する
漢検2級までの漢字がいわゆる常用漢字で、入試で使用される漢字です。そのため、漢検2級レベルまでは最低限の語彙力として学習しておかなければいけません。
理想を言えば、10級のテキストから順番に学習すれば、全ての常用漢字を網羅できます。時間がなくても、準2級と2級のテキストは一通り学習しておきたいです。
※インプット(暗記)の効率を上げるためには工夫が必要です。インプットの工夫については↓にまとめてあります。
②普段から言葉をストックする
普段の生活の中で(授業中、テレビや動画で、誰かとの会話で、本などで)、知らない漢字や意味があいまいな言葉に出会うことがあると思います。
そういった言葉を見つけたら、辞書などで意味を調べ、自分なりにストックしておくことをオススメします。
これを普段からやっておくと、語彙力をかなり強化することができます。
※現代文の語彙のテキストを使用すれば、短期集中的に②の学習ができるので、時間がない場合は、それでもOKです。
(2)教養の蓄積
②に付随して、背景知識や常識・思想といった教養も整理しておくとよいです。
筆者の価値観と読者の認識に大きなズレがある場合、その文章を理解することができません。これが「言葉の意味は分かるけど内容が理解できない」原因です。
何らかの文章を読んだときに、筆者の価値感・常識・思想・歴史などをまとめておき、ストックしておくと読解力がより深まります。
(3)実践
ある程度語彙をインプットできたら、実際に文章を読解しながら実践しましょう。
なるべく多様な文章を読みましょう。そして、
実践→分からなかった言葉や漢字などをまとめる&教養をストックする→実践→分からなかった言葉や漢字などをまとめる&教養をストックする→……
このサイクルを回していきましょう。このサイクルをどれだけ回すことができたかによって読解力が決まってきます。
文章は様々なジャンルのものを読むようにすると、多様な教養が身に付き、実力がより高まります。