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名言
生きながらにして自分が内心の「まなざし」からみて生きるに値しない存在となることには、耐えられない。
(カント『実践理性批判』)
解説
人が不正を犯し、道徳法則に反した行為を行った場合には、内心の「まなざし」――すなわち自己を吟味する理性――が絶えず咎め続けます。その結果、自分自身との調和が失われ、自分という存在が耐えがたいものとなるのです。
カントは、それほど誠実でない人であっても、このような咎めには耐えられないものであると考えます。
この「まなざし」によって、自分の利益にはならないだろうし、あるいは不幸になるかもしれないことが分かっていながらも、人は義務を守ろうとします。もし義務が守られなかった場合には、その人は自分と調和できず、自分が自分にとって軽蔑すべき存在となってしまうのです。
ゆえに、『生きながらにして自分が内心の「まなざし」からみて生きるに値しない存在となることには、耐えられない』のです。
参考文献
『実践理性批判』(1)(2)(カント著, 中山元訳, 光文社古典新訳文庫)
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