生分解性高分子の分解

(1)例題

下図に示すポリ乳酸は、生分解性高分子の一種であり。自然界では微生物によって最終的に水と二酸化炭素に分解される。ポリ乳酸6.0gが完全に分解されたとき、発生する二酸化炭素の0℃, 1.013×105Paにおける体積は何Lか。ただし、ポリ乳酸は、下図に示す繰り返し単位(式量72)のみからなるものとする。ただし、H=1.0, C=12, O=16とする。

(2017年センター試験本試化学第6問問2)

(2)例題の答案

ポリ乳酸の繰り返し構造の式量は72であるので、ポリ乳酸の分子量は72nである。繰り返し構造1つから3分子のCO2が発生することから、ポリ乳酸6.0gが完全に分解されたときに発生するCO2の体積は

6.0/72n×3n×22.4=5.6〔L〕

(3)解法のポイント

生分解性高分子は、微生物によって最終的に水と二酸化炭素に分解される、ということは知っておきましょう。

また、式の意味は
6.0/72n:ポリ乳酸の物質量〔mol〕
6.0/72n×3n:二酸化炭素の物質量〔mol〕
6.0/72n×3n×22.4:二酸化炭素の標準状態における体積〔L〕
となっています。

~参考~

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